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革新性は不十分? それでもiphoneは世界を回す(株式解説 通信キャリアの戦略)



新型iphoneが発表されました。

しかし、新製品はカラバリが豊富になり、多くの新機能を兼ね備えたが、(1 年前から陥っている)革新性の乏しさは解消されていません(NFC は搭載されず、画面サイズなど大きな要素が変わっていない)。

 

しかし、確実にその魅力は衰えているものの、単一商品として世界有数の地位は占め続け、今後も世界経済に大きな影響を与えていくでしょう。

特に日本は、電子部品等の供給会社に加えて、絶大な人気から携帯キャリアの競争力に大きな影響を与えており、その影響には十分な配慮が必要です。

 

通信株の投資戦略

ドコモのiphone5s.cの導入で、通信キャリア各社は、端末の差別化が難しくなります。

ドコモがこれまで劣勢を強いられてきたのは、ひとえにiphoneがないからでした。

 

その要因が解消された今、通信キャリア大手3社が進む道は、サービス競争であり、みんなで一緒に苦しくなる値下げ競争では決してないでしょう。

 

サービス競争とはスマホ全盛の現在において、ネットワークの品質競争といってもよいでしょう。

 

そこで、携帯会社3 社の新型iphoneに用いる周波数帯への投資状況を見てみます(8 月月初時点で確認できる総務省の認可LTE 基地局数ベース)

 

KDDI の2.1GHz 帯は2.4 万局、800MHz 帯は3.1 万局となっており、両バンドで十分なLTE 能力を有すると考えらます。

 

ソフトバンクは2.1GHz 帯は2.9 万局、1.7GHz 帯は0.9 万局となっており、現状では不足気味。今後は1.7GHz 帯の拡大と14 年春に開始予定のプラチナバンドである900MHz 帯での投資拡大が重要でしょう。

しばらくはつながりにくい状態が発生する可能性があります。


NTT ドコモは2.1GHz 帯は3.2 万局であるものの、800MHz 帯は0.2 万局に留まっています。

課題はソフトバンクと同様で、今後はプラチナバンドである800MHz 帯の投資加速です。

 

こうしてみると、現状ではKDDI(AU)が利用者目線では最も安定感ありそうです。現在つながりにくいといわれているAUは、消費者満足で逆転可能かもしれません。

 

しかし、最も魅力的な通信株、となるとやはり変化幅が大きいドコモに期待したくなります。

 

KDDIは、ソフトバンクに遅れてiphoneを導入して以降、それまでの一人負け状態を脱し、MNP が出超→入超、解約率が低下し、加入者純増が急回復しました。

それにより、売上は、iPhone 投入をした翌四半期から増収に転換、営業利益も3四半期後から前年比増収に転換しました。

 

ドコモにおいても、今後、KDDI と同様の変化が起きると考えられます。