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最強ガラスメーカー、コーニングの買収戦略で日系ガラスメーカーはピンチ



液晶ガラスで最大手のCorning は、50%を出資する韓国の液晶ガラス会社SCP(Samsung Corning Precision Materials)の持分をSamsung Display などから追加取得して完全子会社化すると発表しました。

 

液晶ガラス基板の世界シェアは、Corning グループが約27%、SamsungCorning Precision Materialsが約25%、旭硝子が約25%、日本電気硝子が約20%程度持つと言われています。

完全子会社後のコーニンググループのシェアは合計で50%となるため、一強二弱に近い体制になるため、コーニングの価格支配力が一層高まる可能性があります。

 SCPがサムスングループから離脱することで、巨大顧客のサムスン向けに日系メーカーが商品供給できるようになればいいのですが、買収と同時にSamsung Display 向けの10 年間にわたる長期契約が発表されており、参入余地は小さそうです。

 

もう一つの巨大な顧客であるとLG Display 向けにシェアがのばせればよいですが、ここに対してもサムスングループの色が薄まったコーニンググループ(SPC)の攻勢が予想されます。

 

(もともとの)コーニングは、AUO、Innolux など台湾勢向けに強く、BOE などの中国向け、シャープなどに強みを持っており、買収によって日台中+韓とバランス良い最強のポートフォリオが出来上がった形となりました。

 

日本勢がどう立ち向かうか要注目です。