株主優待銘柄は権利確定日直前に購入すると、他の株主優待狙いの投資家と競合して高値掴みのリスクがあるため、1~3か月前に買っておくのが定石って思っています。
11月に権利確定する株主優待人気銘柄ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)について
「遊べる本屋」をコンセプトとした同社は、店舗スタッフへの権限移譲で個性的な店舗を作る、といった点で非常に有名ですので多くの方がご存知でしょう(私はあまり利用しないのですが)。
同社は株式の保有期間別に優待内容を変えており
保有期間1年未満:1万年分の買い物券
保有期間1年以上2年未満:1.1万円分の買い物券
保有期間2年以上:1.2万円分の買い物券
の優待を行っています。
11月24日の終値152,000円から計算した優待利回りは6.57%となります。
ただ、業績は苦しい
10月4日に発表した同社の6~8月期決算は、営業利益が前年同期比56%減の2億7800万円となりました。 上期の営業利益予想は前年同期比30%減の7.5億円、通期の営業利益予想は前期比4.4%増の26.3億円を据え置いています。
が、達成は困難でしょう。
下図のように、同社の前年同月比の既存店売上高は100%割れで推移しています。
こうした状況は、業態として競争力を低下している状況が続いていることを示唆しています。ちなみに同社は2009年を境に、既存店が100%割れすることが多くなりました。
いちよし経済研究所(いちよし証券)も、2013年7月に投資判断を「買い」から「中立」に引き下げています。
でも、さすがに6.5%超の優待利回りは、ヴィレッジヴァンガードのユーザーにとっては魅力的でしょうか。