イギリスの大経済学者ジョン・メイナード・ケインズは『雇用、利子、貨幣の一般理論』の著者として有名です。それまで経済の長期分析が主流だった経済学の世界に、「貨幣賃金率の下方硬直性」などを根拠に短期分析の重要性を示しました。
「長期にはみんな死んでしまう」(だから長期均衡なんて分析しても意味ないだろ)は明言ですね。
でも、供給が先か、需要が先か、みたいなことを書きたいわけじゃないんです。
書きたいのは、ケインズってこんなに面白くて、人間味がある人なんだよって話です。
いじめられっ子の少年時代
・ケインズは運動が苦手ないじめられっ子
・顔の偏差値が高くなく、それをからかわれた為、どもるようになった。
成長するに従い、知能の高さが表面化
・イートン校に入学。エリートへの道を歩み始める。
※1440年に創設された英国の男子全寮制パブリックスクール。
・イートン校でも、ケインズの知性は抜きんでており、ほかの生徒や先生までの感心する水準。
・でも、相変わらずスポーツは嫌い
同性愛に目覚めちゃう
・イートン校は男子校、同性愛者が多かった。
この辺、あまり意味が分からない。人は同性に囲まれると、同性愛者になるのだろうか・・・
・ケインズも同性愛者になった。特に成績トップを争うライバルと大恋愛。
もはや腐女子的設定。
エリート街道も性的少数派の道も続くよ
・イートン校卒業後、ケンブリッジ大学。ここでも、抜群の成績と知能の高さを示す。
・エリートしか入れない秘密結社である使徒の会に入会を許可された
濃い設定が出てきましたよ。
・使徒の会には男性を好む性的少数派が多かった。当然ケインズの好みも変わらず。
このころのケインズは女性が嫌いで知的に劣った存在と馬鹿にしていた。
・会員の資産運用なども行うようになる(元祖投機家)
大蔵官僚へ
・公務員試験を受け、全国2位の成績で英国大蔵省へ
・統計分析にはまる
政界での活躍
・第一次世界大戦のパリ講和会議に、大蔵大臣の代理として出席。
・ドイツに過酷な賠償金を課すと、ドイツ経済が混乱し、国民が右傾化すると主張。結局この意見は通らず、のちのナチス台頭につながる話は有名。報復に固執したフランスはナチス禍に。
異性愛者へ
・ロシア人女優(踊り子?)のリディア・ロボコヴァとであい、ひとめぼれ。
・その時、彼女は夫と愛人がいた。容姿は地味だったらしいが、奔放な女性だった。
・その後、リディアは夫を含む複数の恋愛関係を清算、ケインズと結婚
・奔放な恋愛を重ねてきたふたりは、二度とわき目を振ることはなかった。
死亡フラグっぽいのが立ちましたが、生活が安定したことで、経済学者として数々の業績を上げることになります。