円高で量は減らして、価格UP。でも寡占は強いよ
円安の影響は、内需産業、それも国外から原材料を輸入して国内の消費者に提供するタイプの企業にマイナスの影響を与えてます。
チーズとマーガリン実質値上げ 明治3月から30品目:朝日新聞デジタル
明治は21日、家庭用のチーズとマーガリンの計30品目の容量を減らすなどして、3月1日から実質的に値上げすると発表した。チーズや油脂など輸入原料の円安による高止まりや、昨年4月からの国産生乳の値上げの影響だという。
できれば、値段を上げずに、容量だけこっそり減らす実質値上げだけで対応したかったんでしょうが、それができないくらいコストプッシュがきつかったんでしょうね~
チーズは7.5%~20%、マーガリンは6.3%~6.7%程度の値上げになるようです。 「明治北海道十勝スライスチーズ」はお値段据え置きですが、内容量を1枚減(従来8枚入り)にするようです。
ちょっと前にはこんなのもありました。
朝日新聞デジタル:雪印メグミルクも牛乳値上げ 10月から1L10円増 - 経済・マネー
雪印メグミルクは牛乳など29種類の商品を、10月1日出荷分から1~4%値上げする。急激な円安や乳牛の飼料となる穀物相場の高止まりで、生乳価格が10月から1キロにつき5円上がるため。
マーガリン、チーズ系は値上げばかり
円安のほかにも、ニュージーランド の天候不順の影響や新興国で乳製品の需要が拡大していることなどもあって、生乳やチーズの値上がりはかなり進んでいるようです。
今後もこんな感じで値上げは続きそうです。
・2014年1月に雪印メグミルクが市販用チーズの容量変更
・2014年2月にJ-オイルミルズ(2613)も市販用マーガリンの容量改定
円安は内需系企業にとって苦しいわけですが、それでも値上げできる企業は恵まれてます。価格転嫁できれば、業績への悪化は最小限にとどまります。乳製品は寡占の強みがありますね~
円高時の外需系企業の業績落ち込みとはかなり程度が違います。
JTの配当単価は右肩上がり
円高関係ないですが、たばこ増税のたびに値上げして収益UPにつなげちゃうJTみたいな企業もあります。 こっちは市場占有率、乳製品どころじゃないですからね~
配当単価も確実に成長させていっています。
いろんな意味で良い企業です。