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2013年3月雇用統計は多少物足りない内容だった



米3月の雇用統計発表までの流れ

発表前のながれはドル円103.9円台で小幅な値動きで推移。

為替市場全体では、ドル買いが目立っていた模様で、1月から続く悪天候を乗り切って思わぬ好結果が発表されたらドルは上に行くしか無いって共通認識はありそうな状況だった。しかも、最近発表される雇用関連の指標(ADPとかISM非製造業指数)は労働市場の好調さ裏付けていた。

 

ユーロもだいたい同じ。前日にECBドラギ総裁から量的緩和も辞さないハト派的な発言が出たものの、それはあくまで今後の経済データ次第との見方が市場に広がりユーロが買われにくい雰囲気は続いている。

 

雇用統計はちょい下振れ。でも内容は良かったかも

こんな感じで様子見ムードの中で雇用統計は発表となる。内容は

非農業部門雇用者数19.2万人(事前予想20万人、前回17.5万人)

失業率は6.7%(事前予想6.6%、前回6.7%)

とどちらも微妙に市場予想に届かずって結果になりました。

 

手ぐすね引いて待ってる注文が大量にあるため、毎度のことながら発表直前直後は激しいことに。フライング気味のドル買いが入って、ドル円は一瞬104.1円台へ。でもここで売った人には祝福を。

予想に届かない雇用統計をうけて利上げが遠のくとの見方が台頭し、すぐにドル円は103.5円まで売られる展開。

 

なお、発表後24時くらいまでの金融市場の動きは、ダウは▲8ドル安の16,560ドル、ナスダックは▲1.0%の4,193ポイントという結果。

若干売られたけど利上げが遠のくのはエクイティにプラスだから為替ほど大きな影響は出ていないという癇癪になった。

 

なお、コモディティもWTI(原油)17.82(ちょいプラス)、金スポット(ドル建て)1,304(+17)と堅調。

 

やはり各マーケットで利上げが時期の後退観測は強まっていそうな雰囲気です(コモディティ価格は流動性強く影響されるため、利上げはマイナス、緩和はプラス)。

 

まとめ

雇用統計は若干下振れ。

それをうけて各マーケットは利上げ時期が従来より遅れることを折り込みに行っている印象。

ただ、そこまでびっくりするような数字かなぁ~って言うのが正直な印象。

失業率の横ばいも、労働参加率が0.2%と上昇した中で達成された訳だから、米国の実体経済の回復基調はつづくっていうこれまでの流れは継続しそう。

雇用統計発表の日は弱いだろうけど、一気にリスクオフ地合に転換っていう可能性は低いんじゃ無いかな。