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グーグルが批判されているけど、サイバーダインの株の使い方も結構ひどいよね(CYBERDYNE)


2月26日 登録

グーグルの無議決権株式発行でナスダック大幅下落

金曜日の米国株式市場はナスダックが▲2.6%と大幅下落。これは雇用統計が下ぶれた影響では無く(ダウは1%弱の下落)グーグルの無議決権株式発行による影響が大きいというのが大方の見方です

米国株:下落、テクノロジー株売られナスダック大きく下げる - Bloomberg

 

虫の良すぎるグーグルの無議決権株デビューでナスダックが滝のように…… - Market Hack

 

これまで一般の株主が保有していたグーグル株は投票権のあるクラスA株式(新しいティッカーシンボルはGOOGL)と、投票権の無いクラスC株式(新しいティッカーシンボルはGOOG)の二種類に化けたわけです。

 

実は創業者、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンらが保有している、第三の種類の株式にクラスBという非上場株があります。これは投票権のあるクラスAの10倍の投票権を付与されています。

でもサイバーダイン(CYBERDYNE)も同じだよね

サーバーダインは2014年3月に上場した介護・医療用のロボット技術で注目される超人気ベンチャー企業。足下の業績は全く評価できないものの、メディアにも頻繁に取り上げられており新興市場の人気銘柄の一つです。

 

でもその(上場させた)株式は普通のであるものの創業者の山海社長が保有するB種種類株式の10分の1の議決権しかありません。

当社は、普通株式の他にB種類株式についての定めを定款に定めており、普通株式及びB種類株式の

内容は以下のとおりです。 

(i) 剰余金の配当及び残余財産の分配 

普通株式及びB種類株式にかかる剰余金の配当及び残余財産の分配は、同順位かつ同額で行われる。 

(ii)議決権 

普通株式を有する株主(以下「普通株主」といいます。)及びB種類株式を有する株主(以下「B種類株主」といいます。)は、全ての事項について株主総会において議決権を行使することができる。 

 

 グラフにすると

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 株主の権利って大きく分けたら

1.配当をうける権利

2.残余財産の分配をうける権利

3.議決権を行使する権利

に分かれますが、

1.2.については上場している普通株も同じ権利です。しかし、議決権の強さが大きく異なっており山海社長が大量に保有しているB種種類株は、上場している普通株式の10倍もの権利を持つことになります。

そのため、株式の保有比率はこんな感じで山海社長が43%保有しているわけですが、

株式の保有比率

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議決権ベースでは以下のように圧倒的に山海社長の保有比率が高くなります。

保有議決権比率

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サイバーダインは(議決権ベースでは)完全に社長個人のものであるってことですね。

こうした株式の保有構造になっていることを、会社資料ではロボットスーツの軍事転用を防ぐためって説明しています。

理由はどうあれ極めてガバナンスが機能しにくい構造であることは間違いないでしょう。とゆうか、そこまで危険な技術を持っているのだとしたら、それを社長の一存で決められるような組織形態はどうなのでしょうか・・・

 

小口の投資家にとって、経済的な価値である配当と残余財産の分配権さえ平等なら別にかまわないって考え方もあるかも知れません。

しかし、上の記事でも指摘されているように、議決権の低い株式は、経営者にとって増資するためのコストが低いことを意味します。

 

サイバーダインのケースでは、現行の発行済みの普通株式を仮に6倍にしても、山海社長の過半数支配は揺らがないわけですから。

増資による希薄化地獄を起こさない経営をしてもらいたいな~って思ってます。