ドバイ株価指数の急落が話題に
ドバイ株価指数が急下落
ドバイ株価指数の急落が話題になっています。
チャートにするとこんな感じ。
5月に入ってから▲15%以上下落しており、中東情勢の緊張を連想させることで25日の米国株式市場のボラティリティ(価格変動性)を急上昇させる要因となりました(VIX指数は10.9ポイントから12.1ポイントに急上昇)。これが米国株式市場を急落させるなるなど、マーケットのかく乱要因になっています。
ただ、ちょっと長めのチャートを見ると
このようになります。
う~ん、ここ1年半くらいでだいぶ上昇しており、上げすぎた反動って面が強そうなことがわかります。
なお、2013年初の指数を基準とした相対リターンをTOPIX(東証株価指数)と比べるとこうなります。
TOPIXは昨年5月くらいから調整入っているのに対して、ドバイ株が以下に強い価格推移だったかわかると思います。
と、いうわけで、今のところドバイ株が金融市場全体に影響を与える期間は限定的なのではないかな、と。
なお、ドバイ株の指数っていうと原油系の銘柄多いと思う方もいらっしゃると思います。ただ、実際の指数構成比は、不動産関連で約30%(うち不動産開発約20%)、金融約45%となっています。
ちなみに、今回の下落は上昇しすぎた不動産株の下落が原因になっているとの見方が出てきています。
欧州系銀行の資金がたくさん入っている地域なので、かれらが現在実施中のECBのストレステストの影響とかで資金引き上げている可能性もありそうですね。