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アメリカの金融政策を見分けるための、FOMCメンバーのスタンス・発言まとめ


2月26日 登録

金融政策への期待値

アメリカの金利引き上げに注目が集まる環境が続いていますね。いつかは、それもそう遠くないうちに引き上げに向かうことはみんなわかっているものの、それがいつなのか、どういった方法をとるのか(最近一部から示唆されている中銀のバランスシートを膨らませたまま金利を引き上げる、など)等を探るため、米国FRBの高官発言には注目が集まっています。

 

ただ、おなじような発言でも、誰が発言したかで、その意味は全く異なるもの。それは議長、副議長の発言みたいな地位重要性から来る部分もあるものの、より注目されるべきはその高官が従来取っていたスタンスをどの程度変更してきたか(これまでハト派的スタンスを取っていたにもかかわらず、急に金利引き上げを示唆してきた、みたいなイメージ)でしょう。

 

ただ、それを理解するにはFRB高官が現在どのようなスタンスを取っているかを把握している必要があります。

と、いうわけで、FRB高官のスタンスをまとめました。

なお、FRB高官とは、FOMCメンバー(米国の金融政策を決定する)を指しています。また、ハト派とタカ派については、

ハト派:経済の動向を悲観的に見ている=景気落ち込みを懸念しており、金利引き上げなどの引き締め策に慎重

タカ派:健在の動向を楽観的に見ている=物価上昇を懸念しており、引き締め策に積極的

というイメージで使っています。

 

タカ派的なFOMCメンバー

従来から経済の現況について楽観的で、金利引き上げに積極的な人たちです。このカテゴリーの人たちの発言は、金利引き締め方向の発言についてはあまり注目されません(そういう人だと思われてるので)。

反対に緩和継続を指示するような発言を行った場合は注目が集まります・

 

ラッカー(リッチモンド連銀総裁):典型的なマネタリスト(インフレ率はただの貨幣的現象ととらえている)のタカ派と言われている。

 

ブロッサー(フィラデルフィア連銀総裁):政府の景気対策を否定するリアルビジネスサイクル理論を支持していると言われており(超マネタリスト)タカ派。

 

Rフィッシャー(ダラス連銀総裁):過激な発言をすることが多いタカ派。マネタリスト的な考え方をベースにしている訳ではない模様。

 

Sフィッシャー(FRB副議長):学者として高名。そこそこタカ派と言われている。

 

ジョージ(カンザスシティ連銀総裁):目立たないがタカ派

 

 

ハト派的なFOMCメンバー

こっちのハト派的な人たちは、経済のついて慎重に見ています。または、金融緩和の悪影響は限定的と考えています。そのため、こっちの人たちがタカ派的な発言を行った場合は、金融引き締め待ったなしってイメージを持たれます。

イエレン(FRB議長):バーナンキ前議長の志を継いでおり、超ハト派。

 

エバンス(シカゴ連銀総裁):長くFRBに勤め、理論派で議論の中心になることが多い。

 

ローゼングレン(ボストン連銀総裁):最ハト派の一人。銀行セクターに造詣が深い(とくに不良債権)。

 

コチャラコタ(ミネアポリス連銀総裁):学者出身で2012年頃からハト派的な発言が注目されるようになった。

 

ダドリー(NY連銀総裁):ゴールドマンサックス出身。

 

ここに書かなかった人もいますが、残りのひとは中立的なスタンスと考えて良いと思います。

 

実際のFOMCメンバーの発言を見てみると

7月11日の発言

ジョージ・カンザスシティ連銀総裁(タカ派) 

• 金融政策の正常化へと動きたいと思っている。
• バランスシートは米国債だけにすることが望ましい

スタンレイ・フィッシャーFRB 副議長(タカ派)
• 株式相場の強さについて一般的な懸念はある。
• 株式相場が金融危機につながらずに下がることはあり得る。それを目にしてきた。
• 金融の安定に対する懸念が実際に強まった場合、望まなくても金利を使う可
能性を排除できない。

• 米国に現時点では深刻な資産価格(バブル)問題はない。

やはりお二人ともタカ派ですね。


7月9日の発言

コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁(ハト派)
• FOMC はより良い行動(たぶん緩和継続の意味)をとる必要があると引き続き考えている。
• FOMC は物価安定目標に達しておらず、完全雇用の責務も全うするには至っていない。
• 現在の 6.1%の失業率は待望の改善である一方で、労働市場の改善を誇張している可能性もある。
• 目標を下回るインフレ率は資源の浪費という米経済の重大な問題のシグナルだ。

一貫して経済動向に懐疑的。ハト派ですね~

 

 

と、夜中にこんなものを書いていたら、イエレン議長の下院金融委員会の質疑応答が流れてきました。

ポイントは

・金利を長期にわたり低水準に維持することがバブルの誘因になり得る(タカ派的)

・資産価格は局所的にバリュエーションの伸びはあるが、PERなどは過去の標準値から外れていない(株価がすこし割高になりつつあるけど、まだ平均の範囲内)。その意味で懸念なし(ハト派的)。

とのことでした。これまでの期待を裏切らない(変化が無い)内容ですね。