VIX指数が落ち着き
本日の日経平均は500円を超える急上昇、1万5,000円台を回復しました。
株価が下落局面入りしたキッカケはいろいろ言われていますが、
・量的緩和終了への不安
・エボラ出血熱の米国での発症例
・世界的に経済指標が低迷
などが主なところ。どれも(以前から分かっていたような面が強く)決定的なものではなくて、株価の水準の高さも含めた複合要因での下落って印象が強いです。
なんだかよく分からない下落で、市場は一層警戒感を強めてさらなる下落を招くっていう悪循環。最も象徴的なのは、VIX指数の上昇です。VIX指数とは米国の代表的な株式指標のボラティリティ(価格変動性)を指数化したもので、投資家の今後の株価予想が大きく動くときに上昇する性質があります。
特に下落時において上昇しやすいため、恐怖指数などとも呼ばれています。
以下にチャートを作りました。
NYダウとVIX指数
VIX指数の上昇とともに、NYダウが下落していることが分かりますね。そして足下ではVIXの上昇が止まっており、それに伴って株価も反発しています。
日経平均は、アメリカ株の下落に加えて、リスク回避時の円高効果もあってより厳しい値動きになってました。
NYダウ以上に下落していることがわかります。
そんなこんなで、大幅に売り込まれていた日経平均が本日、578円高(4%上昇)となるのもまあ納得の展開。日本株はいろいろ梃子がかかる上に、アジア時間でもっとも流動性がある市場であるため、ボラタイルですよね~
あと、GPIFの日本株の保有比率引き上げが25%程度と発表されたのも大きかったです。これまで、20%台前半までの引き上げは織り込まれていましたが、25%というのはサプライズでした。
GPIFネタは日本人からみると、一過性だしあんまりピンとこない面もありますが、外人は好きなんですよね~
外人は、先々週大幅に売っていた(そしておそらく先週も売っていた)ので、頑張って買い戻しているのでしょうね。