引き続きイベントを控え静かな相場が続いていますね。
といっても、怒濤の円売りの直後の凪っぽい感じですが。
久しぶりに為替市場のアップデートを少し書いときます。
USDJPY上昇、EURUSD下落とUSD上昇の方向性が続いています。
金利も引き続き上昇基調。
USDJPYは昨日海外時間に抜け切れなかった119.30円にあると言われていたバリアも突破し、今度は119.50の次のバリアをトライ。しかし一旦跳ね返されているって流れでした。一旦跳ね返されれば、とりあえず水準的にも利食いが出そうなものですが、昨日同じような展開でほぼディップがなかったことを思い出します。
その後の米ADPは20.8万人象と予想の22.2万人下回り、ドル円は119.24まで一時下落。しかしその後日経新聞が「自民、300議席うかがう 衆院選序盤情勢 -与党3分の2視野、民主・維新は伸び悩みー」との記事を出したことで、ドル円は119.78まで上昇。ISM非製造業は予想より強かったですがあまり反応はなかった感じ。
軽く内容まとめると
11月のISM非製造業指数は59.3となり、市場予想(57.5)を上回りました。内訳指数をみると、経済活動指数、新規受注指数、納入遅延指数は前月から改善、雇用指数のみ前月から低下となりました。全17セクター中、教養娯楽、公益、教育サービスの三つのセクターを除き、景気は拡大していると回答しています。エネルギー価格は低下しているものの、鉱業セクターの景気はまだ減速していないと考えられます。新規輸出受注指数は57.0と前月から改善しましたが、農作物などに対する海外の需要は底堅いと考えられます。雇用指数の低下は金曜日の雇用統計にとってややネガティブですが、全体としては景気拡大が続いていることを示唆する内容でした。
ECBのQE(量的緩和)拡大期待
「ECBによるQEはまだまだ全然織り込まれていない」との指摘が注目を集めています。その見方に基づけば、EURUDSは「少なくとも1.15くらいまでは落ちる」とのこと。
確かにQEの織込みが進んでいる感じはそこまでしないですし、まだまだSell on rallyを狙っている人がたくさんいそうですので、上は重たそう。とはいえ、短期的に1.23台前半は非常に利食いの買いも強いです。
明日いきなりQE発表というのはどこまで可能性があるか分かりませんが、11月21日のドラギスピーチの通り、今回も”Urgent"な対応の必要性を強調してきたりすると結局次回への期待感が高まって終わりそうです。
現在の市場の見方としては
QEのタイミングは:
来年3月(30%)次に1月(30%)
QEのサイズ
400-500blnが回答の30% 200-300blnが17%
ECBはマイナス金利を買うか
YES 55% NO 45%
EUR為替はどこまで行くか
A: 1.1-1.15 25%
この辺の動きを受けて、EURUSDはダウンサイドのオプションを買う流れが加速しているようです。特に期間1週間ほどの短いところで、プットスプレッドを買うものが人気だとか。