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ネット証券の手数料が下がらなくなったのはなぜか?


2月26日 登録

ネット証券はシェア拡大を続けてきた

ネット証券各社はこれまで、野村証券や大和証券、SMBC日興証券などの大手証券や中小証券と比べ割安な手数料と、レベルの高いトレーディングシステムを用いて競争を続けてきました。

 

主要顧客が高齢化し、自己勘定のトレーディングに活路を見出そうとした中堅中小対面証券はネット証券に圧倒されるしかありませんでした。大手証券ですら、手数料の競争力がなくなったため、株式の引き受けなど利幅の厚い業務に注力することになります。

 

そのため、これまではネット証券市場全体が拡大してきたため、各社とも価格競争と業績拡大を両立できる環境でした。株式投資に新たに参入する若い世代は、情報は自分で取得することを重視しており、証券マンの営業電話にあまり価値を見出しませんでした。それよりも、ネット証券が提供する低価格手数料がはるかに魅力的に感じるのも当然です。

 ネット証券は、株式売買を安い手数料で執行するっていう個人投資家にとって最大のメリットを提示できていたため、これまでシェアの拡大が続いてきました。

しかし今後の売買シェア拡大は簡単ではない

しかし、株式売買代金におけるオンライントレードシェアが上位の合計で既に 8 割超となっております。ネット証券の取引シェアは信用取引に至っては9割にまで達しており、今後の拡大余地は限定的と思われます。

 

取引回数の多い短期投資家が伸び悩み

月間で 100 回以上の取引を行うアクティブトレーダーは、市場拡大をけん引してきたものの既に伸び悩み傾向が顕著。

オンライン証券は短期トレーダーが収益源と認識しており、その獲得に邁進してきました。

特に松井証券のデイトレードなら手数料がかからない1日信用取引などは象徴的な存在だと思います。信用取引の金利も低く設定しており、短期投資家の獲得に成功しています。元祖ネット証券が復活してきました。

 

情報提供を重視し、長期投資家の獲得を目指す戦略をとったマネックス証券は、競走上不利な立場に甘んじてきました。情報をいくら与えても、売買は手数料の安いSBI証券などで行われてしまっては、コスト負担が増すばかりです。


一方で、SBI 証券については最低水準の平均株式売買手数料の提示を一貫して行ってお
り、順調に顧客基盤の拡大が続いています。現在ではライブスター証券など、過激な低手数料を提示するネット証券がありますが、長期にわたって競争的な手数料率を提示してきた信用は大きな財産になっており簡単に牙城は揺るがないでしょう。

 

手数料の値下げが止まった

ネット証券の最大の競争力の源泉は手数料の安さであるとは既に述べました。そして、手数料の値下げ競争を先導してきたSBI証券が、最大のシェアを獲得し、それを維持し続けてきました。

しかし、現在では最安手数料の座を奪われても、慌てて追随する動きはありません。

それもそのはずで、市場が急速に拡大するマーケットでは、利益を一定犠牲にしてもシェアを取る戦略は合理的。

しかし、市場の拡大が緩やかになれば、そのマーケットからは(投資をつづけてシェアを追うのではなく)収益を回収すべきです。PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)でいえば、花形から金のなる木に移行させなければならないのです。

 

では、今後はなにで成長しようか。

IT技術を活かし、システム提供も収益源に

ネット証券は、高度なシステム屋としての側面があります。市場の急激な拡大がおわったことで、その高いIT技術力を活かし、ネット証券各社は手数料の叩き合いをやめ、新たな収益源を模索しています。

 

一部のオンライン証券では、自前の取引プラットフォームを他の金融機関等に提供する BtoB ビジネスを始めました。

マネックス G では米国のトレードステーション社が開発したプラットフォームを韓国のシンハン金融投資(ShinhanInvestment Corp)や中国の国信証券(Guosen Securities Company Ltd.)向けに提供しています。

カブドットコム証券はKDDIと三菱東京フィナンシャルグループが展開するじぶん銀行向けに FX プラットフォームを提供しています。

現在のところ、こうしたプラットフォーム提供ビジネスが、上場ネット証券の業績を大きく押し上げているという動きはありませんが、変動費がかからないビジネスであるため、今後の売り上げの伸長とともに急激に利益貢献が始まる可能性あると思います。

追記:むさし証券が手数料の引き下げを発表

2017年時点においても、ネット証券の手数料競争は沈静化していますが一部には例外的な動きが出ています。

むさい証券が運営するトレジャーネットが 手数料の引き下げを行いました。

この引き下げ幅が、現物・信用金利ともに大きくて、一気に低コスト証券としてトップになりました。

わたしは、ネット証券の初心者向けランキング記事を作っているのですが、この動きを受けてむさし証券をトップに持ってきました。

 

手数料の安い証券会社を探している人は、むさし証券を検討しても面白いでしょう。