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FX初心者向けまとめ解説(株式投資もあるよ)

FX初心者向けに投資情報を分かり易くまとめて解説しています。FX口座に対するレビューや通貨毎の特徴もまとめてありFX入門者にも使いやすいサイトを目指します。株式投資情報もあるので幅広い投資知識を提供します。

カナダドル円の特徴とカナダ中銀の為替市場への関わり方



カナダドル円の特徴

カナダドルは金利は低いものの、先進国としての金融市場の透明の高さや以下に述べる独自性によってFXや外貨投資において投資価値のある通貨になっています。

カナダの独自性

・カナダは米国の隣にあり活発な貿易関係にあることから、カナダドルは米ドルとの連動性が高い。こうした特徴は豪ドルと近く、加ドルと豪ドルは兄弟みたいともいわれる。

・カナダの広大な国土からは、原油やシェールガス・オイルが算出されるため、原油市場との連動性が一定存在する。

・パルプなどの木材資源も多く、地域によっては中国との貿易も盛ん。

また、カナダの金融政策は(大国の隣にある小国という性質から)時に米国に先行することがあり、カナダの金融政策を知ることは、米国の金融政策を占うのに役立つ局面もあります(現在は米国が先行する局面なのでこれには当たらない)。

そのため、カナダドル円の相場は、(長期的には)ドル円相場と一定連動しつつも、資源価格の動向によって左右される通貨ペアになっています。

原油を中心とした資源価格が上昇すれば、カナダドルは値上がり、原油価格が下落すればカナダドルは値下がりってことですね。

 

そんな、カナダの金融政策を決めるカナダ中銀と為替市場とのかかわり方についていかにまとめます。

カナダの金融政策決定機関

カナダの金融政策決定機関はBank of Canada(カナダ中央銀行)です。世界の主要中央銀行の一つになっており、略称のBOCも有名です。

のちにイングランド銀行総裁になるカーニーBOC総裁を輩出するなど小国なのに人材豊富と言われます。

カナダ中銀の金融政策の目的

カナダ中央銀行も世界の中銀と一緒で物価の安定を第一の目標にしています。そのための政策手段としては、インフレターゲットを採用しています。

インフレ率の目標を前年比1~3%としておりその中心値である+2%をターゲットにしています。この辺は日銀などと一緒ですね。

このインフレターゲット設定は、政府とカナダ中銀の合意よって決まります。

インフレターゲットは1991年に採用されましたが、現在まで5回見直されています。潜在成長率に合わせて変更しなければならないため、見直しの必要性は当然でしょう。

何をもってインフレ率を図るかといえばCPIなのですが、果物、野菜、ガソリン、灯油、租税変動の影響などを排除して算出された数値(CPIX)も重要視されています。日本がコアCPIやコアコアCPIを見るようなものですね。

カナダドルと原油価格との関係

 カナダドルと原油価格の関係をチャートにしました。

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長期的に原油価格に対して、一定の相関があることがわかると思います。豪ドルにも同様の傾向がありますが、原油価格が上昇トレンド入りするにしたがって、カナダドルの長期的な下落傾向が止まっていることが分かります。

原油価格自体には下の記事でまとめています。よろしければご参考に。

カナダ中銀の金融政策の枠組みと手段

どのように政策目的を果たすか

カナダ中銀がどのようにインフレターゲットの達成を目指すかというと、公開市場操作を通じて短期金利を(政策金利に沿うように)誘導することです。伝統的な金融政策ですね。アメリカや日本、欧州のように非伝統的金融政策まで踏み込まずに済んでいる状態です。

 

意思決定機関の仕組みは

カナダ中銀の意思決定機関はGoverning Councilと呼ばれます。

ここで、オーバーナイトの誘導目標など主要な金融政策の目的を決定します。

年間8回開催で、8回のうち4回はMonetary Policy Reportというレポートを発行し、海外及びカナダ経済の見通しや、物価上昇などのリスク要因について中央銀行の見方が示されます。

レートアナウンスメントは水曜に発表されることになっています。各々の期日の間隔は最低6週、最大7週となるように設定されます。発表時間は、日本時間23:00(夏時間)、 00:00(冬時間)。


Governing Councilの構成人数

構成メンバーは総裁(1名)、上級副総裁(1名)、副総裁(4名)となっております。日銀の金融政策決定会合より少し小規模な組織のイメージですね。

 

カナダ中銀は為替市場にどのようにかかわるのか

為替政策は、カナダ財務省がカナダ中銀と強調しながら決めることになっています。日銀と財務省の関係に近いですね。

カナダはアジア各国のように頻繁に為替介入を実施する国ではありません。貿易依存度は高い国なのですが、リベラルな人が多く住んでいるからなのか、自由貿易協定を幅広く結んでいる影響なのか、そもそも為替的に厳しい局面が少なかったのか、はたまた複合要因か、とにかく最後に介入を実施したのは1998年の9月です。

介入の実施はカナダ中銀が政府の代理人として、the Exchange Fund Accountの資金を用いて行います。カナダ 中銀は介入を実施した場合、すぐに公表する方針を採っています。

まとめ

・カナダは資源依存度の高い国で、しばしばカナダドルは原油相場と連動する。

・カナダ経済は米国経済と密接なので金融政策の連動性も高い(今は違うけど)。

・カナダ中銀はインフレターゲットが主要な政策目的。

・BoCはカナダドル相場にはまれにしか介入しない。

 

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