低金利下でリートが好まれる状況
日本国債の10年金利が0.24%(一時はなんと0.19%)と低水準にあるなか金融市場では利回りを求める動きが高まっています。
なかでも株式としての性質が強い(エクイティ商品)にもかかわらず、利益のほぼ全額を配当に回す仕組みを持つため配当利回り(正確には分配金利回り)が高くなりやすいREITには、お金が流れ込み続けています。
1 月 19 日、東証が 14 年 12 月時点における J-REIT の投資部門別売買状況を発表しました。12月に最もリート を買越したのは銀行部門で、309 億円を買越でした。これはまさにイールドハント(利回りを求める投資行動)とみられています。
なお、銀行部門に次いで大きく J-REIT を買越したのは投資信託部門で、買越額は 290 億円でした。
オフィスビルの概況としては、三鬼商事が集計する都心 5 区の空室率は 5.47%まで低下しており、オフィス需要の回復および都心回帰傾向が続いています。
リート利回りランキング
1位 SIA不動産投資法人 配当利回り 4.1%
2位 日本リート投資法人 配当利回り 3.8%
3位 グローバル・ワン不動産投資法人 配当利回り 3.8%
4位 インベスコ オフィス ジェイリート投資法人 配当利回り 3.7%
5位 MIDリート投資法人 配当利回り 3.7%
6位 スターツプロシード投資法人 配当利回り 3.7%
7位 トップリート投資法人 配当利回り 3.6%
8位 平和不動産リート投資法人 配当利回り 3.4%
9位 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 配当利回り 3.4%
10位 プレミア投資法人 配当利回り 3.4%
11位 日本賃貸住宅投資法人 配当利回り 3.3%
12位 いちご不動産投資法人 配当利回り 3.3%
13位 野村不動産レジデンシャル投資法人 配当利回り 3.3%
14位 フロンティア不動産投資法人 配当利回り 3.3%
15位 日本リテールファンド投資法人 配当利回り 3.2%
16位 野村不動産オフィスファンド投資法人 配当利回り 3.2%
17位 阪急リート投資法人 配当利回り 3.2%
18位 ケネディクス・オフィス投資法人 配当利回り 3.2%
19位 ジャパンエクセレント投資法人 配当利回り 3.2%
20位 野村不動産マスターファンド投資法人 配当利回り 3.2%
21位 日本アコモデーションファンド投資法人 配当利回り 3.1%
22位 積水ハウス・SIレジデンシャル投資法人 配当利回り 3.1%
23位 森トラスト総合リート投資法人 配当利回り 3.1%
24位 日本プライムリアルティ投資法人 配当利回り 3.1%
25位 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 配当利回り 3.1%
26位 アクティビア・プロパティーズ投資法人 配当利回り 3.1%
27位 イオンリート投資法人 配当利回り 3.1%
28位 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 配当利回り 3.0%
29位 ユナイテッド・アーバン投資法人 配当利回り 3.0%
30位 東急リアル・エステート投資法人 配当利回り 3.0%
31位 ヒューリックリート投資法人 配当利回り 3.0%
32位 ジャパン・ホテル・リート投資法人 配当利回り 3.0%
33位 アドバンス・レジデンス投資法人 配当利回り 3.0%
34位 日本ロジスティクスファンド投資法人 配当利回り 2.9%
35位 オリックス不動産投資法人 配当利回り 2.9%
36位 インヴィンシブル投資法人 配当利回り 2.9%
37位 産業ファンド投資法人 配当利回り 2.8%
38位 福岡リート投資法人 配当利回り 2.8%
39位 GLP投資法人 配当利回り 2.7%
40位 大和ハウスリート投資法人 配当利回り 2.7%
41位 森ヒルズリート投資法人 配当利回り 2.7%
42位 大和証券オフィス投資法人 配当利回り 2.6%
43位 ジャパンリアルエステイト投資法人 配当利回り 2.6%
44位 日本ビルファンド投資法人 配当利回り 2.5%
45位 日本プロロジスリート投資法人 配当利回り 2.5%
46位 星野リゾート・リート投資法人 配当利回り 2.5%
47位 日本ヘルスケア投資法人 配当利回り 2.2%
ご利用上の注意
利回りが高いリート順に並べていますが、配当利回りが高いということはそれだけ株式市場の評価が低いことを意味する場合が多いです。
投資に利用するには、将来の減益(利回りの減少要因)がないか、財務レバレッジが過度にかかっていないか、などご確認いただいた方が望ましいと思います。
その一助として、わたしがたまにみているモニタリング用のシートをリートの所有物件の含み益率順に並べたものを載せておきます。