FX初心者向けまとめ解説(株式投資もあるよ)

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株価が割高に見えても関係ない。成長性に賭けるモメンタム投資家(リチャード・ドライハウス)。



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株式投資において長期的に優位性を保っているのはバリュー投資(収益や資産からみて割安な銘柄に投資すること)です。それはバリュー投資が、(市場が見放したことで)本来価値を大きく下回り、非効率な(割安な)株価形成がなされている銘柄に対し投資する、という、非常に本質的な優位性をもっているからだと思われます。

 

一方で、バリュー投資とは異なるアプローチを用いて、成功している投資家もいます。成功したモメンタム(株価や収益動向の勢いや方向性に賭ける)投資家、リチャード・ドライハウスの投資手法をご紹介します。

 

 

 原体験

米国の著名ファンドマネジャー、リチャード・ドライハウスはもともと(個人投資家時代)、プロの推奨する銘柄を買っては損をする、という経験を繰り返してきました。

こうした状況が変化するきっかけになったのは、ニュースレター「アメリカの急成長企業」(ジョン・へロイド)を読んだことでした。

そのニュースレターの中で10年前に推奨された銘柄が、10倍、20倍に大幅上昇していたことで、「収益が長期間にわたり増加するなら、株価も同方向に動く」との同レターの主張に強く感化されました。

 

リチャード・ドライハウスの投資手法

買いのきっかけは、その銘柄の良いニュースが出たとき(が多い)。

・株式市場全体に対し、相対的に上昇していなければならない。上位10%の位置にいることが好ましい。

・チャートは重要。エントリーポイントの精査に用いる。

・長期的に収益拡大が見込まれれば、PERの高低は気にしない。多くの収益機会は高いものを買ってより高く売ることで生じる。

・PER(一株当たり純利益)は、(統計的には意味を持つものの)決定的な数値ではない。

成長株を長期でもって、収益拡大を享受するというやり方ですね。

これとは別短期トレードのアイディアとして、

・(材料が出て)1日で大幅に動いた銘柄は、短期的にはその動きを継続する(だから、上昇した好材料株を追いかけて買っても間に合う)。

という手法も用いています。

ここまでは、一貫したモメンタム投資の投資手法です。勢いのある銘柄を購入し、短期で手放す。そのため、株価指標の割安割高はそこまで気にしなくてよい、という考え方ですね。

 

しかし、この後が謎です。

・その株にマーケットの注目が集まれば集まるほどトレードの好機は減少する。

これは非常にバリュー投資的な考え方で、彼の投資手法と一貫性がないように見えます。

ただ、現在の収益が小さすぎるために、高PERに見えるものでも、企業規模の小さいうちは急成長することが可能な企業は数多くあります。こうした銘柄を、PER等の株価指標が割高だ、と言って投資しないのではなく、成長性を加味すれば評価している、でしょうか(となると、非常にバフェット的になります)。

  

結局のところ、株価の非効率性を利用するというのは、本質的な優位性であるため、どんな投資手法をとるにせよ、それだけは意識する必要がある、といえそうです。

 

最後に、彼が強調している損切りの重要性を載せておきます。

・値上がり株より値下がり株を買うことの方が多い。損切りが重要。

・損切りの見極めは、収益動向が悪化すること。もしくは価格が下落すること自体。