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為替(FX)市場の参加者(投資家)は、2種類に大別できますよ~って話



実需と経常収支、投機は証券投資

為替(FX)市場への参加者は、2種類に大別されます。

ひとつは経常収支フロー(実需)、もう一つは証券投資フロー(投機)です。

 なぜ経常収支っていうかといえば、経済統計上の都合なのであまり深く考えていただくなくて結構です。一応ご説明すると、輸出入なのどの実際の売買が反映さるのが経常収支です。だから実需なんですね。

もう一つの証券投資は、証券投資っていう金融取引上の資金移動ですね。投資フローって言ってもよいのですが、金融取引上の投資って意味が伝わりやすくするためにここでは投機と呼ぶことにします。

(この辺は、海外に工場を建てることも投資って呼ぶので、混乱しやすいことを考慮した表記です)

①経常収支フロー(実需)

代表的な参加者は、輸出入企業です。日本に本拠を置く投資家が受け取る配当金や利子の円への転換需要もこちらにあたります。

これは、経済統計上は貿易収支、所得収支にあらわれます。

 

こちらの参加者の特徴は、基本的に一方通行であることです。

輸出企業が、商品をアメリカに売って得たドルは、為替市場で円に転換されます。その取引は当然一度だけ。そのため、経常収支が赤字の国の通貨は、超長期で弱含むことになります。

中長期のトレンドを作るのはこちらの参加者と言えるでしょう。

 

②証券投資フロー(投機)

こちらの代表的な参加者は、インターバンクディーラーやグローバルマクロ系のヘッジファンドなどです。個人投資家のFX投資なども証券投資フローに該当します。

 

こちらの参加者の特徴は、売買に必ず反対売買が伴うことです。値上がりを見込んで購入した外貨はどこかで、売却しなければなりません。

そのため、こちらの投資家はある程度の期間で見た場合、(中長期)トレンドに影響を与えないことです。

 

重要なのは参加者は

では、中長期のトレンドを作る①経常収支フロー(実需)の投資家が重要なのか、と言われるとなかなか難しい問題です。

外為市場は急成長しており、東京外国為替市場の1営業日あたりの取引高は、ここ6年でで1.5倍なっているのですが、その成長を支えているのは②証券投資フロー(投機)需要です。

 

実需と投機の比率は1対100とも言われており、今後も投機の比重は増す一方でしょう。

中長期的にみて正しい行動をとったとしても、投機家の生み出すボラティリティに殺されたってこの世界ではよくあることですが、為替市場はこうした傾向が特に強いといえます。

為替レートには、妥当な価格水準が見えみくい性質があるので、目の前の短期的なトレンドについていこうって流れになるとこがままあることです。

 

結局、投機の動向には常に目を光らせることが重要と思われます。IMM通貨先物(シカゴマーカンタイル取引所の通貨先物、投機筋のポジションを反映)の動向は大事です。

ちなみに今のところ、ドル円のポジションは、円売りが円買いの10倍以上ある状況です。さらにそのポジションの偏りは拡大傾向にあります。

 

FXやる人は、円売り外貨買いの人が多いと思いますが、レバレッジにはくれぐれもお気を付け下さい。

 

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