株式市場の不思議な法則(アノマリー)
アノマリーってご存じですか?
アノマリーとは、理由はよくわからないものの、なぜかその通りなることが多い、という法則のことです。言い換えれば、実際の収益率が、理論上の予想値(期待収益率)よりも乖離する傾向(パターン)のことってなります。
(好き嫌いは別として)株式市場では広く話題にされているため、ちょっと書いてみます。今回は1月ということもあり、カレンダーに関わるアノマリーについてまとめます。
1月効果
アノマリーといえばこれです。例年、この時期になると 必ず話題になります。
ただ、一月効果といってもいろいろあり、
①1月の株価の動きに併せて、年間の株価の動きが決まる(1月に株価が上がれば年間もプラス。下がればマイナス)
②1月のリターンが他の月に比べて高くなる
③3小型株のリターンがよくなる(小型株効果)
④低 PBR 銘柄のリターンがよくなる(低PBR効果)
などがよく話題にされます。
特に①が異彩を放ってますねw
ただ、検証結果を見たことがあるのですが、昔はなぜか当てはまってましたw(ここ10数年はあんまり当てはまってなかったです)
新年度相場
新年度のリターンがよくなること。
一応、新年度にはいってニューマネーがマーケットに流入するから、みたいな解説がなされます。
夏枯れ相場
7~9月のリターンが悪くなること。
マーケットも夏バテ、ですね。
株は5月に売れ(Sell in May and Go away)
これは一番有名な気がします。上記のアノマリーを組み合わせると、自然とこの結論になりそうです。
曜日効果(週末効果 Day of the week effect)
金曜日のリターンが他の曜日に比べて高く,月曜日のリターンは他の曜日に比べて低い傾向のことです。
ただ、実証研究によると、日本では火曜日のリターンが低いことも結構有名。
グアムの法則
日本人のグアム訪問者数が増えると株価が上昇し、グアム訪問者が減ると株価が下がる傾向があるとのこと。
おそらく、為替市場が関係しているのでしょうね。
円安局面では、海外旅行客も増える。株式市場も(円安なので)上昇しやすい。
円高局面では、海外旅行客は減る。株式市場も(円高なので)下落しやすい。
ってことかなっと。