新興国不安はいったん収まってきた
急落してたアルゼンチン・ペソやトルコ・リラは下げ止まって、中国の理財商品問題も何となくいったん収まる雰囲気。新興国を発端にしたリスクオフになかなかならない中で、為替市場もあまり円高には進みにくいって感じで、本来なら急落した株価が戻りそうな日でした。が、そうでもなかったです、日経平均株価は前日比+25円の14,980円で終了(時間外で先物上げてますけどね)。
売買低調中、空売りは多い
東証一部の売買代金も1.2兆円と低調で、押し目を買う動きがあんま入らないように見えます。
あと、空売りも結構多くて、売買代金に占める空売りの比率は32.4%と高水準でした。
セクター別に空売り比率みると、電気・ガスなんかひどくて、40.9%が空売りという超高水準。ほかにも、建設業の39.1%、空運の37.4%なんかが高水準の空売り食らってるのですが、その他製品の37.7%が一番目につきました。
その他製品ってセクターは、何作ってる本とよくわからない名前してますが、実態はセクター内で唯一の大型銘柄である任天堂の影響が大半です。
なかなか高水準な空売りが続いてますね。
みんなびっくりの下方修正。任天堂は来週▲15%下落で始まりそう - 株式、FXのまとめ解説
この辺の影響もありそう。
こんな日は材料株が目立つ
こんな全体的に盛り上がらない日はやっぱり材料株が強くて、白物家電好調報道でヤマダ電機やビックカメラ、前日の流れを引き継いだゲーム株なんかが強かったです。反対に、アップルが低調な決算で米時間外で株価下落してたのを受けて、Iphone関連のTDK、太陽誘電、日本電工なんかは弱かったです。
スマホは販売拡大余地が、どんどん所得ピラミッドの下の方にシフトしてるんで、アップルのシェアは落ちざるえないと思うけど、どうなんだろ。(本当の)廉価版出してがんばるのかな。
あと、ソニーの格下げもありましたね。
理論的には、(信用リスクに波及しない限りにおいて)負債の価値下落は、エクイティ価値に影響を与えない(むしろプラス)訳だけど、まあこれにはいろんな解釈がありますので。
格付け会社ムーディーズ「ソニーはゴミだからジャンク級に格下げするお(*'▽')」