ジャパンディスプレイのIPOってやっぱダメなのかな?中国成長ストーリーはあるけど・・・
ジャパンディスプレイIPO
ジャパンディスプレイがIPO(新規株式公開)することになりました。
ちなみに株主構成はこんな感じ。
所有比率(%) 所有株(株数)
産業革新機構 84.23(%) 400,000,000(株)
ソニー 4.21(%) 20,000,000(株)
東芝 4.21 (%) 20,000,000(株)
日立製作所 4.21(%) 20,000,000(株)
やっぱダメなのかな~
同社は、ソニー、東芝、日立製作所が液晶事業の収益環境悪化(とボラティリティの増加)に耐えられず、放出した液晶事業部の集合体。
このパターンは今のところ2連敗中です。
エルピーダ(NEC、日立、三菱電機のDRAM事業) ×(会社更生法適用)
ルネッサンスルネサスエレクトロニクス(日立、三菱電機、NECのIC事業) ×(瀕死)
ん~いかにも厳しそう。
前例2社の影響で、プライドの高い大企業同士の事業統合の難しさは知れ渡ってます。
工場の再編・集約でもめる、どちらの技術を用いるかでまたもめる・・・
こんなことが繰り返されなければ良いのですが・・・
みなさんこう思っているようでして
【IPO株】ジャパンディスプレイが3月に上場予定。上場ゴールの期待高まる!【株価】
いきなり「上場ゴール」って言われてます・・・
一方でいい話も
同社はXperiaZや Nexus7にも使われたと言われている高精細パネル(低温ポリシリコン(LTPS))に強みがあり、生産能力を増強しています。
その高精細パネルを中国の需要家が採用を広げているとの話もあり、一種の中国成長ストーリーが期待されています。
ジャパンディスプレイ、主力工場の生産能力を来年6―7月に倍増へ=社長 | Reuters
ジャパンディスプレイIPO 株価は適正水準。産業革新機構の象徴的なディールに。 | 田中博文
ファイナンスの規模を測る指標として、オファリングレシオ(Offering Ratio)があります。計算は簡単で(公募株+売出株)/ 本件公募含む発行済株式総数)。要は発行済み株式数のどの位を株式市場に放出(公募・売出)すれば、適正に投資家が株を消化できるかという指標のことです。
オファリングレシオの解説とかありますのでご参考に。
EPSの計算にOA(オーバーアロットメント)を除いているのはどうなのか・・・
「ジャパンディスプレイ」入力ミスったら「ジャパンで死すプレイ」になっちゃった・・・(ガチミス、ATOK使用)
2015年1月追記
やっぱりダメでした。下方修正の嵐。主幹事証券の野村證券はいろいろ理由つけて、スマホ向け高精細液晶を作れるのは世界で3社のみ、同社はその一社であり、スマホ市場の成長に合わせて業績拡大が期待できるみたいなことを、担当アナリストが行っていたけど・・・
やはり、大手メーカーの合同スピンアウト系案件は厳しいな。