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アメリカ9月の雇用統計がでましたよ



米9月雇用統計はとても良好

9月の雇用統計は非農業部門雇用者数の増加幅が市場予想の215千人を上回る248千人と好調です。失業率は5.9%まで低下しており、このままアメリカの金利引き上げへの道筋が一段とはっきりしたと解釈されやすい結果になりました。

さらに、過去2か月分の数値が合計6.9万人上方修正されています。7月分は速報値の21.2万人増から24.3万人増へ、8月分は速報値の14.2万人増から18.0万人増へとそれぞれ上方修正されています。

家計調査から計算される失業率は5.9%と前月(6.1%)から0.2%ポイント低下しました。労働参加率が62.7%と前月から0.1%ポイント低下したことも影響していますが、失業率の低下の主要因は就業者の増加。

 

時間当たりの平均賃金こそ上昇しなかったものの、週平均労働時間は34.6時間と2008年5月以来の高い水準となり、総労働時間(雇用者数×週平均労働時間)は前月比0.5%増と高い伸びを示しました。FRBは利上げに向けた準備を進めていくことは確実でしょう。

これまでFOMCステートメントに掲載されている”considerable time”というフォーワードガイダンスに関する文言の撤回が注目されてきましたが、労働市場の弱さを指摘する”underutilization of labor resources”という文言の削除も視野に入ってくるでしょう。

 

賃金がなぜ上がらなかったのか

総労働時間の強さに比べて、賃金が伸びなかったのはやや意外。どうもその答えは食品スーパーのストライキによる労働者が20千人近く戻ったことで、(賃金が低めの)小売り業の従業員数が伸びているせいではとの見方が広がっています。

 

金融マーケットの反応は

事前のうわさでは弱い数字もあり得るとの警戒感もあっただけに、素直に好感される結果になりました。ドル円は110円手前まで上昇、日経平均先物は15,940円まで上昇、ダウも全セクター上昇で17,000ドル回復確実な勢いです(勇み足かも、この記事を書いているのは1時10分です)。

ただ、金利だけは動きが鈍い。米10年金利は2.46%と過去3ヶ月の中心値付近にいる状況です。米金利はもう上がるしか無い状況にみえるけど、少しずつしか織り込みに行かないんですよね~アセットクラス間の相対的な位置関係が何とも不思議。