仮想通貨イーサリアムの特徴とお得に取引する方法。スマートコントラクトが魅力。
この記事ではビットコインに次ぐメジャーな仮想通貨イーサリアムについて解説します。
ビットコインをはじめとする仮想通貨の取引市場が近年急速に拡大しています。
取引される仮想通貨が増えるにつれてその市場価値も上昇するため、仮想通貨投資を通して資産形成を目指す個人投資家が増えてきています。
仮想通貨といえばビットコイン、と言われるほどを圧倒的な知名度と流通量を誇るビットコインですが、スマートコントラクトという仕組みの魅力から、イーサリアムをビットコイン以上に高く評価する人は多いです。
ここでは仮想通貨イーサリアムについての特徴と取引方法についてご紹介します。
イーサリアムとは?
イーサリアムは、天才ロシア人数学者Vitalik Buterinが2013年に誕生させた仮想通貨です。2018年1月現在ビットコインに次いで2番目の時価総額を誇ります。
通貨単位はイーサ(ETH)です。スイスを本拠地とする「 ETH DEV」と呼ばれる非営利団体によって、イーサリアムのコアプログラムの開発が進められています。
イーサリアムが魅力的な理由
イーサリアムは、ビットコインに時価総額で後塵を拝していますが、後発の仮想通貨であることからビットコインにはない新たな機能を有しています。
ここではイーサリアムが魅力的である理由についてご紹介します。
特徴
イーサリアムの最大の特徴は、スマートコントラクトです。
日本語の直訳で「賢い契約」の意味を持つスマートコントラクトは、既存のシステムに代替しうる画期的なシステムです。
ビットコインはブロックチェーン上に、取引記録(Transaction)のみを記録していきます。これが仮想通貨の最も根本的なプログラムですが、イーサリアムではブロックチェーン状に取引記録だけでなく、契約や約束事を書き込むことができます。例として、商品の発注するケースについて考えてみます。
アマゾンや楽天などでインターネット通販をする場合、購入者は一旦アマゾンなどの仲介者に代金を支払います。仲介者は代金が支払われたことを販売者に連絡します。
その連絡を受けて初めて販売車は購入者に商品を送ることができます。
このシステムである場合販売者も購入者も仲介者から何らかの形で仲介手数料を取られています。さらに仲介者を挟むためで情報の伝達も早いとは言えません。
端的に述べてしまえば、スマートコントラクトで商品の売買契約を書き込んだ場合、この仲介者は必要なくなります。
購入者は販売者に対して購入のための資金を支払います。販売者は、支払いが行われた時点で支払い元に商品を送付するようにプログラムを組んでおきます。
ブロックチェーンは情報をネットワーク上で分散して管理します。従って、誰が支払いをしたのか、その契約に従って商品の送付をしたのかどうか、全て第三者が検証することができます。
既存の購入システムでは仲介者がこの検証を行っていたのですが、これを誰でも検証可能なブロックチェーンに書き込むことによって、契約自体の妥当性も担保しかつ低コストで購入システムを成立させることができます。これがイーサリアムが画期的である所以です。
スマートコントラクトを実装した仮想通貨はイーサリアムだけではありませんが、他の仮想通貨はイーサリアムのコアプログラムをベースとしてスマートコントラクトを機能させています。
条件が満足すれば自動的に契約を履行するので、現在の公証役場の代替手段になる可能性にも期待が高まっています。
送金速度
イーサリアムは送金や決済の速度でも他の仮想通貨に対して優位性があります。一例として、仮想通貨の取引所間で送金速度を確認してみましょう。
bitflyerからZaifへの送金で比較します。
送金の詰まり方(ビットコイン詰まり)にレベルにもよりますが、ビットコインは1時間程度かかることが多いのに比べて、イーサリアムは10分で完了するのです(日本の取引所だけ遅くなる現象は起きています)。
通常の送金や取引の時でも送金速度は早いに越したことはありませんが、海外の取引所を使いたいときやICOで振り込みに使いたいときなど送金速度は重要なファクターです。
イーサリアムクラシックとの関係
イーサリアムは、ハードフォークをしてイーサリアムクラシックという新たなアルトコインを生み出しています。
これはThe Daoと呼ばれる自立型投資信託プログラムがハッキングにあってしまい、多額の資金を流出しました。
この流出をなかったことにするようにイーサリアムの仕様変更したのが現在のイーサリアムです。
一方で、このハードフォークはブロックチェーン技術の最も基本的なルールである分散管理に反していて中央集権的で、イーサリアムの開発者たちが自らの利益のためにとった行動であると批判的な人たちが、イーサリアムクラシックをハードフォークして誕生させました。
現在でも市場規模はイーサリアムの方が多いですが、イーサリアムの主要なマイナーたちがイーサリアムクラシックにうつってきていることから、将来的にはイーサリアムクラシックが主流になるとの見通しもあげられています。
一方でスマートコントラクトを使った投票システム(the DAO)がハッキング弱いことが判明したことで、イーサリアムの開発者たちは脆弱性に対する対応策を積み重ねることとなり、その後も一層とセキュリティが向上しているのもイーサリアムは魅力のひとつです。
将来性
イーサリアムは将来的には様々なサービスやシステムに組み込まれることが予想されています。
具体的には、スマートコントラクトの機能の、金銭の貸し借りやカーシェアリングなどのサービスへの応用が考えられています。
最近ではトヨタや IBM などといった大企業がイーサリアムをベースとしたブロックチェーン技術の応用による新たなサービス開発のための企業連合に参加したとのニュースがあります。今後イーサリアムは、決済手段としてのみならず社会インフラ化していくとの見通しもあり、継続的な価格上昇が見込まれます。(参考:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-05-22/OQC91M6KLVRO01)
発行枚数と上限
イーサリアムには発行上限枚数がありません。
従ってマイナー報酬の半減期もありません。
イーサリアムで将来的な課題があるとすれば、インフレ(イーサリアムの発行増)を抑える機構を有しないことです。
ビットコインなどでは、発行上限枚数を設定することで、インフレを回避しています。今後、どのような取り組みがなされるか注目が集まっています。
Etfで買うことはできる?
仮想通貨を資産対象として株式市場で売買するための方法として、ETFが広がり始めていて、イーサリアムも利用可能です。
法定通貨と同様、価値の保存と移転をすることができる仮想通貨ですが、まだその価値が世間一般にまで浸透しておらず、株式の審査をする証券取引委員会などは仮想通貨を資産として認めていないために、 ETF の販売は現場では限られたものになっています。
1.イーサリアムクラシック・インベスト・ファンド
イーサリアムではなくイーサリアムクラシックを資産として使用する ETF になります。アメリカの店頭市場であるQTCQXでのみ購入することができます。
ここでは購入できる投資家に制限があるため、日本人が買うのは非常に高いハートになっています。
2. イーサインデックス・ イーサトラスト
こちらは現在審査中の ETF です。ドル建てでイーサリアムに投資するファンドになっています。
仮想通貨を投資対象としたファンドはまだまだ数が少ないです。
今後の展望としては、仮想通貨で最も有名であるビットコインの先物市場が開設されて、ビットコインの ETF が販売されるようになれば、 イーサリアムを対象とした ETF も順次販売されているのではないでしょうか。このでもまだ市場が未開拓であることに由来しています。
イーサリアムの買い方は?どこの取引所がおすすめ?
イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額を誇るアルトコインです。日本の主要な取引上であればイーサリアムを日本円で購入することができます。
ただ、最大手のビットフライヤーはおすすめできません。
取引所方式ではなくて、ビットフライヤーが仕入れたイーサリアムを販売する形式なので、市場価格より10%近く割高です。
利用しない方が良いでしょう。
無難なのはコインチェックかザイフです。
コインチェックは最大手なので迷ったら使うべきです。
流動性が高くて、安い値段で買うことが出来ます。
ザイフ(Zaif)なら積立買いもできる
ここでは長期投資に最適な購入方法として積立購入をご紹介します。
投資の基本としてドルコスト平均法と呼ばれるものがあります。
購入タイミングを分散することによって、価格変動がある投資対象の購入代金を長期的に見た時に市場平均 toto にすることができます。
したがってどんな取引所でも毎月同じ額だけ仮想通貨購入すればこの方法を利用することができます。 しかし毎月決まった金額購入するのは、面倒ですし、ついつい忘れてしまいます。
そんな人向けに取引所zaifは積立購入サービスを提供しています。
毎月10日までに翌月にどの仮想通貨をいくら買うのか申し込みます。
そうするとよく仮想通貨を決まったタイミングで購入してくれます。
これならば買い忘れもありません。安いタイミングを狙って注文板に張り付いている必要もありません。長期で分散投資をする場合には、この方法はもう有効であることを覚えておいて損はありません。
仮想通貨は変動が激しいので、いきなり大量に買いたくない、購入タイミングを分散したいって人は考えても良いかもしれません。
ただ、不正出勤などトラブルがある取引所なので、積立とは別の理由からあまり推奨しないです。なので、コインチェックが無難だと思いますよ。
まとめ
単なる決済手段に止まらないイーサリアムは、今後も発展が見込まれ将来的には社会インフラになるかもしれません。
スマートコントラクトの仕組みが強力なので、ビットコインに対する独自の優位性は持ち続けると思われます。