親知らずを抜いた。死にかけた。 (出血が止まらない恐怖)
痛くない親知らずの抜歯を希望したい
痛いのは苦手だ。
一般的な注射はぎりぎり耐えられる。しかし、献血となるともう無理。
あのぶっとい針を目の前に出されると、血も凍る。凍ったら採血できないわけだけど・・・
あんな太い針、健康な人体に刺して良いんだろうか。
多少時間がかかっても、もっと細い針で血を抜くのが、人の道に沿った対応ではないのかな・・・
そんなわたしが親知らずを抜いてきた。
親知らずは抜かなければいけないの?
きっかけは、ざっくり遡って10日ほど前、虫歯っぽかったんで歯医者にいったときのこと。(結局勘違いで虫歯は無かったんだけど)歯科医より親知らずがすべて存命であるとの指摘を受けた。
このままでは虫歯ができやすいうえに長期的には歯茎が弱くなる(本当か?)可能性がある、早速抜きましょうって誘導されて左サイドの上下2本の親知らずを抜くことになった。
そして抜いてきたのが2日前。
親知らずを抜いた後はしばらく歯が磨けなくなるっていうので、モスバーガーのサラダセットを食べてから念入りに歯を磨いて、さらにリステリンまで使ってから歯医者に向かった。
大惨事の抜歯
控え室で30分ほど震えてたあと、治療室で歯を抜いてもらったんだけど、表面麻酔、注射での麻酔って2重に麻酔するのが普通みたいで、全く痛くなかった。
マンガに結構な頻度で「この痛みが生を実感させる」的なセリフが出てくるけど、もう生きてる実感まったくなかったよ。もっとすごく生を実感させられるのか思って恐れてた。
でも、歯を抜くっていうのは、語感から垂直方向に力を加えて引き抜くイメージだったけど、水平方向に押し倒すイメージなんだね。確かに引っこ抜くにはものすごい力が必要そうだし、力を加えること自体が難しそうだから当然のやり方なんだろうけど・・・
痛くなかったっていったけど、時間はものすごくかかった。2時間くらいかな。上の奥歯は20分くらいで抜けたけど、問題は下。
そもそも、歯の根っこよのうなものが、上の歯は2本であるのに対して下の歯は4本だから、下の方が大変なものらしい。さらにわたしの場合は、こいつが真上に生えれば良いものを、スペースが無かったのか真横に生えていた。もう、いかにも危ない雰囲気出まくり。
実際、下の親知らずに取りかかったときは、大苦戦。1時間以上抜けないから、歯医者は、「取れない」、「なんなんだ」とか独り言がどんどん多くなって、こっちも不安になる。
それでも最後は、歯を4分割して引き抜いたんだけど、抜き痕のひどさは推して知るべしって感じ(直接は見れないので推測)。
抜いた後の下の親知らずを見せてもらったのだけど、根っこが大きく分けて4本のところ、さらにその先に枝分かれしていて、なんでこんな風なっちゃっているのか不思議なほど。さらに魚釣りの釣り針についている返しのようなものが生えている根っこまであって、そりゃ悪戦するよねって納得感が出てきた。
そんな感じで何とか抜き終わって、止血用の綿をかんで待合室へ。
少し待った後、受付で、5~6時間は何もたべてはいけないって言い渡されてから、歯医者を後にした。
親知らずを抜いたあとは慎重に 。かさぶた取ると血が止まらない
まあ、そのあといろいろあったけど略。夜の9時くらいかな、あまりにもおなかがすいたので、コンビニの焼きうどんを食べた。
歯を抜いてから9時間以上経過してたので、受付のお姉さんとの約束は守った。
親の教えのなかで遵守しているが3つだけあるけど、そのうちの一つが「ものを食べた後は歯を磨きましょう、例外はありません」ってやつ。
だから歯を磨いた。
いや、親知らずを抜いた後の傷跡にはなるべく近寄らないようにしたつもりだよ。
でもね、なんかもうキッカケはよくわからないんだけど、かさぶた的(一般的な皮膚にできるかさぶたと違ってぬるぬるしている、でも血は止めてくれてた)なやつが剥がれて(して)しまいました。
その後はもう、ひどい惨事。ものすごい勢いで血が噴き出してくる。口のかないっぱいに血がたまるまで、10分くらいしかかからなかった気がする。
焦ってネットでいろいろ調べると、口の中の止血は、圧迫止血法っていうのを行うのが普通らしい。歯医者で綿をかまされるアレだね。
早速、家にあったガーゼを丸めて咬んだんだけど、なかなか止まらない。やはり綿でないと効果が低いのだろうか。ガーゼではなく、ハンカチの方がよいのかな~とかともかくいろいろ試行錯誤。
こんなことをやっているうちにも何度も口の中いっぱいに血が満ちことが繰り返された訳だけど、だんだん流しに吐きに行くのが面倒になって、飲み込むようになっていった。
自分の血を飲んだ量は、現代人のなかでは結構上位に入れる気がする・・・
なかなか血が止まらなくて、もうラチがあかないので、もう寝ることにした。寝てる間に血が止まるでしょって楽観的な発想だった。
それが、もう全然寝られない。
わたしは口呼吸なんだけど、口のなかにすぐに血が満ちてくるから、すぐに呼吸に支障がでる。
夜の2時過ぎても血が止まらないので、だんだん別の疑惑が出てきた。
こんなに血が出すぎて果たして大丈夫なのだろうか・・・
大量出血はどう考えても命に関わる。
救急車を呼ぶことすら考えたけど、さすがに恥ずかしい。
とりあえず状況を把握するために、大急ぎでネットで調べてみると、1.2~1.5Lくらいでヤバいらしい。
口のなかに血がたまるペースから推測して、朝までは持ちそうだった(血が出るペースが一定で無い上に、口内の容量がよくわからないのでかなり適当)。あさ、8時までに血が止まらなかったら、救急車呼ぶことに決めて、また眠ろうとした。
今度はいつの間にか眠れていた。
朝起きたら、枕は血でべとべとだったけど、ともかく血は止まったのだ。
そんで、朝。
どうも自分の計算らしきものは、当たらずとも遠からずって感じだったよう。命は無事だったんだけど、極端に体力が低下している。
歩道橋をのぼるとくらくらして休憩が必要なくらい。
超か弱い存在になっとります。
おそらくこれまでの人生でもっとも死に近付いた気がする。歯科治療とはかくも危険だったのか。
最後にブログっぽく大事なことをまとめる
・奥歯を抜くときはリスク(最大、死亡まであるよ)とリターン(今後の人生で虫歯リスク減るよ)のバランスをよく考えるべき。
・歯を抜いたら、食事も抜いてしまおう。1,2食抜いても死ないけど、かさぶたを剥がすと死にかねない。
・血が大量に出て止まらないようなら、救急車を呼ぼう。恥ずかしいとか関係ない。自分が今いる場所は意外と危険かも知れないよ。
テキトーに書いてるけど、最後のは結構マジです。デスノートの続編見るまで死んではいけない。
あと、血を飲み過ぎるとおなかが緩くなるのでお気をつけください。
示唆に富むコメントを大量にいただけたのでまとめました
苦い経験から以下の記事をまとめました