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ボリンジャーバンドの本当の使い方



ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドとはトレードに必須のボラティリティと値動きの関係を把握するのに適したテクニカル指標です。

トレードをしていて、為替レートがどの程度の幅で動くのか、と思うことは多いと思います。そうした場合に活用されるのがボリンジャーバンドです。

 

ボリンジャーバンドとは以下の図のようなテクニカル指標です。

ボリンジャーバンド例

チャートのなかに、線が縞状にいくつも入っていて、知らない人から見たらわけのわからない感じになっています。

しかし、ボリンジャーバンドは順を追って説明すれば、決して分かりにくいものでもありません。

 

まず、真ん中の青い線は、ただの移動平均線です。

 

先ほどのボリンジャーバンドのチャートの中心線だけを抜き出せば以下のようなグラフになります。

ボリンジャーバンド内の移動平均線

真ん中の青い線をここでは緑色にしていますが、同一のものです。

こうしてみると、ドル円のチャートのなかにただ、25日移動平均線がひかれているだけですね。

先ほどの図を再掲しますが、移動平均線の上下に、同じ幅でバンドが引かれていることがわかるかと思います。

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上下のバンドは、移動平均線から1標準偏差分かい離したのが内側のバンド、2標準偏差分かい離したのが外側のバンドになります。

標準偏差とは、データ(FXの場合なら為替レート)の散らばり具合で、平均からどれくらいかい離しているかで示されます。

中心の移動平均線がそのまま平均を示すので、この移動平均線からどれくらい離れているかで、為替レートとが統計的にどういう意味合いがある位置にいるのかがわかるわけです。

ボリンジャーバンドの統計的意味合い

内側のバンドは1標準偏差のラインと説明しましたが、この範囲内に為替レートがある確率は約68.3%です。

なぜかと言うと、標準偏差というものは(価格分布が正規分布に基づく場合において)以下のような性質を持つからです。

為替レートは標準偏差との関係上以下の確率分布を持ちます。

1標準偏差内(ボリンジャーバンドの内側の線の中)で為替レートが動く確率は68.3%

2標準偏差内(ボリンジャーバンドの外側の線の中)で為替レートが動く確率は95.5%

3標準偏差内で為替レートが動く確率は99.7%

 

 

このボリンジャーバンドの上の図を見ると、為替レートがほとんどがボリンジャーバンドの外側の線の範囲内にとどまっているように見えると思います。

先ほどの標準偏差の説明から、外側の線の内部にある確率が95.5%であることが分かりますので、常に外側のバンド内あるように見えるのは当然なのです。

 

 

ボリンジャーバンドの使い方

使い方1:逆張りに利用

為替レートが外側のバンドの内部にある(95.5%で)という性質から自然に発想する戦略は逆張りだと思います。

バリンジャーバンドで逆張り

上の図の赤い丸の個所でロング、青い丸の個所でショートですね。

この範囲内から外れた位置にある確率は、標準偏差の定義から4.5%程度なので、統計的に行き過ぎた水準といえて、逆張りには絶好のポイントにも見えます。

実際このような使い方をしている人も多く、成果を上げているともいると思います。

 

考案者が教えるボリンジャーバンドの順張り利用

しかし、ボリンジャーバンドの考案者であるジョン・ボリンジャーが進める利用法はむしろ正反対です。

為替レートがバンドで反発するって考えるのではなく、バンドに沿った値動きに順張りするという利用法をジョン・ボリンジャーは推奨しています。

ボリンジャーバンドで順張り

上記の例の青く囲った箇所のように、バンドに差し掛かったレートはしばらくバンドに沿って動くことが多くあります。

なぜ、バンドに沿う動きになるか説明します。

 

価格がバンドまで行っているのは統計的に珍しいこと。統計的に珍しい水準まで為替レートを進ませるには、それにふさわしい為替レートを動かす材料が当たったということ。それほどの材料を消化するには一定の時間が必要なので、しばらくはバンドに沿った動きが続くってことになります。

 

だから、ボリンジャーバンドを順張りに使うのもありなんですね。

 

バンドの拡大でトレンドフォロー

ボリンジャーバンドのバンド幅を利用法

ボリンジャーバンドのバンド幅の拡大から、トレンドを認識して、そのトレンドに追随する方法です。

バンドの幅が狭い箇所で、ボラティリティが低い状況を示します。 

そのバンドの幅が狭い(ボラティリティが低い)状態から、バンドの幅が広い(ボラティリティが高い状態)に移行するときには、重要な市場環境の変化が起きたことが想像されます。だったら、為替市場にトレンドが発生すると考えて、そのトレンドに乗ろうって発想ですね。

上の参考図の例は典型的で、緑で囲ったバンド幅が狭い状態から、バンド幅が広い状態に移行しています、それとともにドル安円高トレンドが発生していますね。 

 

ボリンジャーバンドの使い方まとめ

ボリンジャーバンドの基礎的な意味合いから、簡単な使い方をご説明しました。

ボリンジャーバンドは、そのバンド内に価格が収まりやすいという性質から直観的に発想しやすい逆張り的利用法。

それと反対のボラティリティが拡大していることに中もした順張り的な活用法。

両方とも理解して、ボリンジャーバンドを活用したいですね。