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コンビニATMの有料化が広がる、その意外な背景は?(銀行株)



コンビニATMの有料化を発表する銀行が続々

●三菱東京UFJ 銀行は12 月20 日から、自行ATM の稼働時間を延長するとともにコンビニATM 手数料を一部有料化

●足利銀行 2013年10 月からコンビニATM を有料化し、自行ATM の無料化を拡大

●常陽銀行 2013年11 月からコンビニATM を一部有料化

 

地銀がセブン銀行などコンビニATM 運営会社に支払う手数料を見直す動きが目立つ、との報道があります(9月9 日付の週刊金融財政事情)

 

 

有料化の理由

なぜこうした動きが目立つのでしょうか。

ATMは当然ただでは動きません。

コンビニATM の1回あたりのコストである100~150 円になる模様です。それの費用全額を、銀行がATM事業会社に支払えば、利用者の負担は無料になります。

しかし、支払う金額を減少されれば、その差額は利用者が手数料として支払わなければなりません。

 

コンビニは全国にあまねく展開しており、非常に利便性が高いため、引き出し金額が小口化し、引き出し頻度が高まる傾向があります。

そのため、引き出し回数が増加、銀行がATM 運用会社に支払う手数料(1 回あたり100-150 円)が膨らんでいます。

 

地銀の上位行(横浜銀行、京都銀行、常陽銀行等)がコンビニATM 手数料を無料化している場合、ATM 運用会社への手数料は年間10 億円に達するとされています。

 

歴史を紐解くと

金融危機の後、銀行は減少した自行店舗網を補うことと、顧客利便性向上のためATM 運営会社との提携を進めました。

さらに、東日本大震災直後には、電力不足への対応等もあり、自行ATM がさらに削減されました。

この結果、コンビニATM の利用が大きく増加し、銀行の支払手数料も増加した経緯があります。

 

今後どうなるか

今後もコンビニATM有料化の流れは変わらないと思います。

それでも、顧客満足度を落としたくない銀行は、自行のATMの拡張、利用時間の拡大を進め、

利用者の、コンビニ→自行ATM の誘因を作ると思われます。

 

こうしたコスト削減は銀行株には好材料。

一方で、セブン銀行等、コンビニATM運営会社にはマイナスの影響があると思われます。

余談

個人的には、三菱東京UFJ 銀行の有料化が痛いです。