IMMのポジション見ながら思うけど、やっぱドイツってすごいことになってるね
ドイツの10年債1%割れ
ドイツの10年国債の利回りがついに1%割れました。4-6月期のユーロ圏GDPが軟調となったため、域内の景気停滞の長期化懸念が再燃しています。
欧州中央銀行(ECB)に量的緩和政策の開始を求める声も高まる一方。さらにはウクライナーロシアの地政学的リスクも受け手、ユーロには投機筋の売りが殺到しています。
面積チャートが下に行くほどユーロ売りドル買いです。かなりきてます。
ドイツ10年債利回りが1%台を下回って低下(債券価格は上昇)し史上最低水準を更新中だ。2年金利にいたってマイナス金利と化しています。
このレベルは欧州財政危機まっただ中でドイツへの資金集中が見られたことを下回ります。
地政学的リスクは確かに心配です。でも、あの周辺国がどんどん溶けていくような下げ止まる兆しの見えない欧州債務危機時を超えているかと言ったら微妙なところ。
やはりここまで債券が買われるのは、経済のファンダメンタルズにそれだけデフレ傾向(14日のユーロ圏GDP統計は事前予想を下回り、消費者物価統計も軟調)が見られることと無縁ではないでしょう。
ただ、マーケットは面白いもので、ここ数日はさすがにユーロ売りが溜まりすぎたのか、なんどもショートカバー的に突発的にユーロが上昇する局面が訪れています。
まあ、その直後には絶好の売り場とばかりに再度売り直されていますが・・・
ポンドは利上げ観測が遠のく
ポンドは主要国では最も利上げが早いとみられていましたが、最近は若干トーンダウン気味。積み上がった買いポジションも減少気味です。
ニュージーランドドルのロングは根強い
世界的に金利低下が続く中で、高金利通貨への需要は根強いですね。ニュージーランドドルは堅調な展開が続いています。
ボラティリティが低い局面だと、高金利通貨の金利キャリーが勝ちやすいって見通しが支配的なんでしょうね。
最後にドル円を
ドル円は根強い円ショートが続いていますが、いっそうの上昇(チャートは逆目盛りにしているので下落)には力不足の印象。
やはりドル円は日米金利差の説明力が高くて、現在のように米金利が低下しているとなかなか(ドルの)上値が伸びてこないでしょう。
現在のように景気動向もよくわからない(何となく強いとはみんな思っているものの)、地政学的リスクもウクライナ、中東となかなか収まらないって状態だと、米国債券市場は流動性、カントリーリスクの観点から絶好の受け皿。金利水準も日本やドイツに比べれば遙かに買いやすいです。
とりあえず、今週末のジャクソンフォールのイエレン発言に注目ですかね~何も大胆な発言は出ないとみられているので、出たときはインパクトあるかも