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重石に耐えられず、ついに日本ハムは転換価格割れ



日本ハム株価が軟調です。直近は米国の情勢が落ち着いてきたことによる株式市場全体の上昇もあり、急反発していますが、一時は1,300円を割り込んでしまいました。

以下、以前の記事からの引用です

日本ハムは2014年3月3日に償還を迎える転換社債を発行しています。

この転換社債がなかなかの規模で、発行額は300億円。

株式が、転換した場合の株式の増加数は2290万株と発行済み株式数の10%(これが希薄化に影響する)に相当します。

 

その後、日本ハムの株価は、転換社債の投資家が、株式に転換すると利益の得られる水準(転換価格 1,309円)を下回ってしまいました。

こうなってしまうと、転換社債を持っていても、額面価格で帰ってくるため、何のうまみもありません。

低利で企業にお金を貸しただけってことになってしまいます。

 

 

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上のチャートのように、転換価格割れの水準にいたのは一瞬で、その後すぐに株価は戻しています。

しかし、株価が転換価格である1,309円を上回っている限り、発行済み株数の約10%もの(株式への転換による)売り圧力がかかり続けることになります。

加えて、転換社債の投資家は、一度転換価格割れの恐怖を味わってしまっています。余計に転換が進みやすくなるのではないでしょうか。

 

日本ハム株式は今後、市場平均を下回る上昇率しか達成できない可能性が高いと思われます。

 

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