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【寄稿】満足度の高い記事を作るためにできること



 猫箱ただひとつ。を運営されている、べるん (id:bern-kaste)様よりご寄稿いただきました。

 

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「満足度の高い記事」の作り方を6075文字にて語っていきます。

ではどうぞ。

 

 

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1)満足度の高い記事とは?


まず「満足度の高い記事」とは、自分のリソースをフルに使った記事のことを言っています。

時事ネタや流行ネタ、考えたこと、身の回りに起こった事を「かんたん」に書くのではなく必死で書いた記事です。

必死で書いた記事は、(客観的な評価はどうであれ)自分自身にとって満足いくものになることが多いです。いつもは1記事1時間ほどしか掛けないのに、ある記事には4時間を費やして書いた経験って無いですかね。いつもより時間を割いて必死で書いた記事は、他の記事と較べると「満足感」が違うんじゃないでしょうか。

私だったらこの記事を書き終わった時は、よっしゃー!おわったー!!って心の中でガッツポーズを取り達成感と満足感でいっぱいになりました。他の記事と較べると群を抜いて必死になって書いたものなので、今でも満足度高かったりします。

物語は人生をぶっ壊し、修復し、オーバーライドする力がある。(17372文字) 

必死で書くことっていうのは、そこから生まれる結果が=自分の限界であり終点になります。これでもか!ってくらいに時間を掛けて、調べて、推敲して記事の品質を上げていくものですから必然的に自分の能力の限界を露呈することに繋がります。

これ以上記事の品質を上げられないと自分で分かっているらこそ、そこで満足せざるを得ない状況になるのだと思います。自分はこんなにも頑張ったんだから満足するしかないよ!ってな具合に。*1

それに頑張って書いた記事は達成感もありますから、それもまた満足を促す要因になっているのかもしれません。少なくとも私はそうですね。

 

 

 

2)必死で書いた記事の熱は伝わる


さっき例に出した記事「物語は人生をぶっ壊し、修復し、オーバーライドする力がある)」は17372文字の超・長文記事です。

ふつうの人だったらその文量にすぐさま回り右をして読むことを拒否するものだと思います。さらに人によっては記事がだらだら長い上に「つまらない」と吐き捨ててしまう人もいますが、中にはちゃんと最後まで読んで「とても良かったです」とコメントしてくれる人もいました。

きっとそう言ってくれるのは、その読者にとって記事の内容が良かった*2というのももちろんあると思いますが、私が本気で書いた記事だと分かったからなんじゃないか?と思っています。

私が「物語」に対する熱量は本物だという自負があります。物語は現実の人生と匹敵する力を持っていると本気で信じていますし、物語たった1人の過去を救済することだってあることを知っています。そんな熱烈な想いを17000文字にしたため記事は、やっぱりその熱が伝わるものなんじゃないかと思うわけです。

本気で書いた記事だからこそ、その熱は文章に伝わり、文章を読んだ読者にもその熱を感じられたのだと。

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私の持論ですが、読者はそのブログの「本気」を見たい場合が多いです。つまり筆者が筆者なりの必死で書いた記事を見たいっていうことです。

1つの記事に毎回イラストを描いて読み手を楽しくしてくれるブログとか、身体を張り続けて笑いを取ったり、自殺願望を持っている人がその真っ黒な気持ちを書き綴ったり、人間の本気と言わせるほどに生の感情を吐き出し続けるブログなどに熱烈なファンがつくのは、コンテンツの質と同じくらいに筆者の「必死さ・本気」を見たいんじゃないでしょうか。

低リソースで・省エネで・かんたんに書かれた記事には筆者の熱量は宿りませんし、無いものは読者に伝わりません。熱量が無い記事はどこかで見たようなもの記事ばかりですし、そこに固有性なんてものは一ミリも感じられません。

すなわち、

筆者が必死で書いた記事は、筆者にとっても読者にとっても満足度の高い記事が出来上がる』ということを言いたいのです。


例えば・・・こんな記事たちです。 

Amazon: 俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12)の tanakaさんのレビュー

イジメによって不登校。自殺未遂に追い込まれた娘さんが『俺妹』を読んで救われたっていう内容をお母さんが書いてます。書き手の"熱"と"本気"が伝わって思わず泣いちゃいました。

辻村深月『スロウハイツの神様』この上なく幻想、この上なく真実:ひまわりのむく頃に

世の中は作品を分析し批評し評価し解体しバラバラに分解する人が殆どですが、でもこの記事の小説『スロウハイツの神様』の感想はそういう野暮なことはあまりしてなくこの小説にどれだけ「世界の真実」が「世界の美しさ」があったかを語ってます。私はこういう"本物の感情"で書かれた文章が好きなんですよ。

友人との記憶を一週間ごとに失くしてしまう少女のためのライフハック - 本しゃぶり

アニメ『一週間フレンズ。』を現実に還元して問題解決するとしたらどうするか?ってことを楽しいライフハック文章で語られています。文章読みやすいですし画像や表の配置も考えあって相当推敲したんじゃないのかなって思いました。

『評価経済社会』というすごすぎる発想 - 文人商売
今までぼんやりとしていた「いい人戦略」や「評価経済社会」という概念が、ああこういうことだったんだとハッキリ分かる丁寧な記事。論理がしっかりしているので読みやすいですし理解しやすいんですけど、きっとこの記事作るのに膨大な時間と手間がかかってるんだろうなあって夢想しちゃいます。

一人の声優と恋をしている:ニュー速VIPブログ(`・ω・´)

もうこれは読んでもらえれば分かるとおり、筆者の思いの丈をこれでもか!ってくらいにぶち撒けられた記事です。声優さんに懸想し、声にコシ、声から発せられる音素に夢中になっている……そんな熱量の大きさに唸るしかありませんっ。

―――上述した記事は(私が見るに)必死で書かれて、これでもかってくらいに自分のリソースを費やした記事だと思うんですよね。だからこそそんな記事は時に人の心を動かすこともありますし、満足度を高めるものなんだと思います。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

 

しかし、そんな満足度の高い記事というのは、毎回毎回ぽんぽぽんと書けるわけではありません。

理由の1つとして「ネタが無い」ということです。このネタが無いというのは、一般的にいわれる記事にする為のネタではなく「満足度が高い記事を書く為のネタ」という意味です。

ここうまく伝わるか分からないんですが、満足度の高い記事を書く為にはそれ相応のネタが必要なんです。そのネタがあり、かつそのネタを自分が持てる限りの時間と文章技巧を費やして必死で書くからこそはじめて記事として形作ることが出来ます。

少なくとも私はそうですね。

 

 

3)相応のネタ?


「相応のネタ」ってなんなのかよく分からないと思うので、具体例で説明します。

私のブログはアニメ・ゲーム・マンガを取り扱ったブログなので、気に入った話数のアニメの感想を書くことが多いです。しかしそれはそのアニメに「相応のネタ」があったから感想を書いているわけじゃありません。

そのアニメでちょっと気になったことがある場合に感想記事として投稿するだけです。これはただのネタであり相応のネタではないです。

しかし感想記事を何度か投稿しているとある日ふと「ひらめき」が起こります。

アニメ『ガッチャマンクラウズ』に出てくるGalaxSystem、『ノーゲーム・ノーライフ』のゲーム世界、そして2つを連結させるTED動画の『ゲームで築くよりよい未来』の3つを繋ぎあわせることで、「ゲーム要素を現実に反映することができる!」ことに気付きます。

この気付き(ひらめき)を「相応のネタ」と言っています。品質の高いネタとい言いかえてもいいかもしれません。

GATCHAMAN CROWDS   Blu-ray BOX

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ノーゲーム・ノーライフ1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです (MF文庫J)

ノーゲーム・ノーライフ1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです (MF文庫J)

 


ジェーン・マゴニガル 「ゲームで築くより良い世界」 | Talk Video | TED.com

   

 

んでんで、この3つを接続して出来上がった記事がこちら。

ゲーム特有の強力な「動機付け」を現実に持ってくるにはどうすればいいか?~Gameで世界を変える為に~(5425文字) 


そしてこのゲーム記事を書いた一ヶ月後に、さらにまた「相応のネタ」をひらめくことになります。

このゲーム記事に、海燕さんの記事『なぜ、弱者を保護しても「自然の摂理」に逆らうことにはならないのか』+『CLANNAD』+『暁の護衛』という2つの作品を連結させて

人間社会、自然世界、ゲーム世界、永遠世界って実は『不条理を根絶させる』という一連のテーマが根底にあったんだ!

ということにひらめき、ひらめきに肉付けをして記事として書き上げました。

それがこちら。

永遠世界は人が目指した「不条理がない究極の世界」である。暁の護衛からCLANNADまで(6362文字) 


こんなふうに「相応のネタ」があって、はじめて「自分にとって満足度の高い記事」を作れるものだと私は思います。

「ひらめく」というほどではない些細なネタでも、全力を尽くせばそれなりには満足感のある記事は書けると思います。ただやはり「相応のネタ」があってこそこ本気でこの記事を仕上げたい!と思わせてくれるものです。

なぜなら「些細なネタ」と「相応のネタ」を記事にするさいの熱量差は必然的に開いていくものだからです。力を入れて書きたいテーマは自ずと書くことへのモチベーションの高さが違ってきますから。

しかしそんな、「ひらめき」を思いつくにはどうすればいいのでしょうか?


 

3)ひらめくにはどうすればいい?


相応のネタを「ひらめく」には、Inputとoutputを繰り返すしかないと思っています。

そもそも「ひらめき」はInputが無ければ成り立ちません。自分の中に情報を取り組むなければアイディアなんか生まれるわけがないのですから。

人と話し、どこかへ出かけ(できれば旅行して)、本を読んでアニメ観て漫画読んでギャルゲーやってっていう「知識と経験を蓄えるサイクル」が不活性だと、自分の中で点と点が結びつくような「ひらめき」はなかなか起きないでしょう。

ここは青二才さんの言葉を借ります。

体験する時間、ブログに向かわずに外を歩いて何かに気づく時間を作ることでブログはもっと面白くなる。
特に何ヶ月・何年とブログを積み重ねて書いた人には是非ともオススメしたい。

――ある程度、ブログが書けるようになったら「ブログに関わる時間を減らす努力」をした方がいい - 言いたくないけど、僕が青二才です

「体験(Input)」で得られた経験や知識があって、はじめてかゆいところにまで届く記事を書けるようになり、またその体験の積み重ねが良質なoutputを生み出す「気付き」の要因になります。

 

次になぜoutputが大事なのかというと、outputもまたInputだからです。

例えば、今日一日に起こった事をブログ記事にするとしましょう。

すると「なんで議論なんてするんだろ」「自殺ってしちゃいけないのかな?」「余った時間で伽藍堂というカフェに行けばよかった」とかとか、そういうことを考えて、文字として言語化することになりますよね?

言語化することは結果的にはoutputですが、曖昧だった自分の感情や思考を形にすることはそのoutputがすぐさま「質のいいInput」に変化し、自分に再度吸収されるんです。

―――『なぜ議論する必要があるんだろ?』

そんな今まで輪郭があやふやな考えを記事にすることで→「議論は相手に勝つためのものじゃない。論破し優越感に浸るためのものじゃなくていろいろな立場を知り、いろいろな考えを知ることで自分の多視点を強化するものになる。だから誰かと議論することは視野狭窄にならないために必要なこと」

という明確な意見をこさえることが出来るようになります。これもまた一つの情報吸収です。

情報を吸収するInput→情報を形にするoutput→形にした情報はInputに変化し→それはまたoutputとして吐き出され→Inputとして吸収され→……スパイラル

f:id:bern-kaste:20140926082842j:plainウロボロスの輪のようにぐるぐるとそのサイクルを回していけば、とても質のいいInput(=ひらめき)がある日ふと脳内でスパークするはず。これは私の経験論なんで、全員に当てはまるかは分かりませんが試して損はないと思いますよ。

ちなみにoutputの質は低くても高くても構わないので、とにかくoutputし続けることが大事です。*3

ということでまとめ。

 

 

まとめ


1)筆者が必死で書いた記事は、筆者にとっても読者にとっても満足度の高い記事が出来上がる。

2満足度の高い記事は「相応のネタ」によって形作られる。

3)「相応のネタ」は「ひらめき」によって生まれるものである。

4)「ひらめき」はInputとoutputによる『知識と経験を蓄えるサイクル』の活性化により発生する。大事なのは日常生活の体験を増やし、それを形として残す(記事化する)ことである。


ということでどうでしたでしょーか? この記事があなたの参考になれば幸いですよん。

 *

ps:この記事を書いた人は「猫箱にただひとつ」というブログを運営してます。主に物語全般(アニメ・ゲーム・マンガ)をメインに活動中です。よかったら遊びに来てください(・ω・ )

ばいばいノシ


サイトを紹介します!(ver3.2)

 

*1:完璧主義な人は例え自分の持てる全てを費やした記事でも「いいや……まだまだだ……満足できない」っていう人もいるかもしれません

*2:一応言いますが、多分私の記事は客観的に見ると見づらいですし多数派に耐えられる品質ではないかなとは自負していることを一つ言っておきます

*3:理想をいえば目的のあるoutputですが……これはまあ割愛します。またどこかで語りたいです。