ETFとインデックスファンド、主要な相違点6項目
ETF(上場投資信託)がNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)向きな金融商品ということで注目を集めています。
ETFとはそもそもなに?インデックスファンとの違いは?
という基礎解説を以下に書きます。
ETF(上場投資信託)とは
ETFとは、株価指数(TOPIXや日経平均株価)に連動するように作られた投資信託のことです。
これだけだと、インデックスファンドとの違いがわからないのですが、ETFは上場投資信託と言われるようにマーケットで売買できる(上場している)ことが大きな特徴になっています。
なお、インデックスファンドとは、TOPIXや日経平均株価などに連動するように作られたファンドです。市場(指数)のリターン(値上がり、値下がり幅)に連動させることが目的。反対に市場のリターンに勝とうとするファンドをアクティブファンドといいます。
ETFとインデックスファンドの違い
1.売買できるタイミング
・ETFは上場しているため、市場が開いている時間ならばいつでも売買できます。
・インデックスファンドは、一般的に1日一回、注文日の指数の終値などで決まることが多いです。
自由なタイミングで売買が可能なETFが便利
2.コスト
一概に言えない面もありますが、一般に
ETFのコスト<インデックスファンドのコスト
になっており、ETFの方がお得になっています。
これは、信託(運用)報酬の違いが大きく、ETFでは、安いものだとTOPIX連動型で0.08%(年間)みたいなものあるなか、インデックスファンドでは、現在のところ0.4%程度は最低かかります。
しかし、インデックスファンドは売買手数料がかからないもの(ノーロード)があるので、短期売買の場合はインデックスファンドがお得になるケースがあります。
3.購入価格の指定
・ETFは、値段を指定して売買を行うことができる(指値注文)。
・インデックスファンドは、一般に終値取引のため売買価格を指定することができない。
「この値段で買いたい」という意図を反映できるため、ETFが有利かな。引けにかけて急騰した場合に購入を見送ることもできるし。
4.空売りの可否
・ETFは、空売り可
・インデックスファンドは、空売り不可
やる、やらないは別として、手段としてあったほうがいいかな。ただ、ETFの空売りは逆日歩がつきやすいので注意。
5.分配金の再投資
・ETFは分配金の再投資はできない(税法上では株式扱いのため)
・インデックスファンドは、分配金の再投資ができるものもある
これについてはインデックスファンドに軍配。無駄なく投資元本を再投下し続けられるメリットは意外と大きい。
6.税金
時価が、購入価格を下回る状態で、分配金を受領する場合、
・ETFは、通常の課税が行われる
・インデックスファンドは、元本の払い戻し(特別分配)として課税対象外
税金面でもインデックスファンドに軍配、かな。
他にも、小さな違いはいろいろとありますが、主要な違いはこのくらいかと思います。
総合すると、好みもありますが、ETFがお得かな~と思います。
関連記事
日経レバレッジ指数ETF型の商品に投資するとき気を付けるべきこと(1570)