利回り商品の優位性でリートが株式を上回るパフォーマンス
世界的に金融商品のボラティリティ(価格変動性)が低下している中で、クーポンものの資産が優位な状況が続いています(債券ならキャリー重視で長期債が強く、株式の中では高配当株式のアウトパフォームが続くなど)。
利益のほぼすべてを配当に回すことで高利回りを維持するリート(不動産投資信託)もアベノミクス効果の息切れで上値が重い株式と比べると、順調な推移が続いています。
グラフにするとこんな感じ。
2014年初から見て、株式(日経平均株価)の低迷と対照的に、リートのインデックスである東証REIT指数は堅調です。
両指数とも配当を考慮していないため、総合利回りベースでは高配当のREITがグラフ以上に有利になっています(日経平均株価:1.7%、東証REIT指数:3.4%)。
オフィスの空室率も、大阪を除く全国6地域で改善しています。東京のオフィス賃料は4ヶ月連続で前月比プラス(4月の平均賃料は前月比+130円(坪)の16,455円(坪)、三鬼商事データ)と不動産市況の底打ち傾向は鮮明です。
ということで、リート投資に役立ちそうな一覧表を作りました。
配当利回り順
とりあえず配当利回り順。やはり安定の日本ビルファンド、ジャパンリアルエステイトの配当利回りは低いです。配当に対して株価が高い(高く評価されている)のは、所有不動産の質の高さが評価されているということですね~。優良なオフィスから賃料上昇が始まるため、とくに不動産の投資環境が好転していると考えそれに乗りたい人は配当利回りの低さに目をつぶってこの辺行きたいですね~
質の高い物流施設を抱える日本プロロジスも評価されてます。
一方で、反対に配当利回り高い表の下部ゾーンでは癖の強い銘柄が多いですね~
でも、お宝もあるかも。分配金重視派はこちらへ。
所有不動産の含み益順
リートが保有する所有不動産の含み益順です。簡易的に計算しているため、実態とずれている部分もあるかと思いますが、何となくの傾向は出ているかと思います。
なお、右から2番目のプレミアムは株価がNAVに対してどれくらいの水準にあるかを示しています。これがマイナスの銘柄は、PBRを薄めならが出ないと増資できないってイメージですね。
こんな感じです。サブセクター(オフィス、商業、物流みたいな)分けとかした方が良かったですかね~ご要望があれば次回以降ご対応いたします♪