世界の株式市場のバリュエーション(割高さ、割安さ)を各国金利との関係を通じて見てみました。
下の図で見ていただきたいのが、一番右の列です。
PERの逆数から10年金利をマイナスしたものを大きい順に並べました。(株式の)イールドスプレッドってやつですね(用語はどうでもいいのですが)。
ちなみに、なぜPERの逆数かというと、これが株式の理論上(成長しない前提)の収益率を示しているためです。詳しくは
これから投資を始める人へ 株式価値の測り方(収益編、配当利回り、PER等) - 株式、FXのまとめ解説
をお読みいただけるとありがたいです。
一番右の列は、
株価の収益率-その国の(10年債)金利水準
であるため
株価が債券に対してどれだけ安いか(一面ですが)
を示していることになります。
世界各国の株価指数のバリュエーション
※ちなみにユーロ・ストック50指数に対応する金利はないため、欧州圏の信用をもっとも補完しているドイツ金利を用いています。
1位 上海総合指数(中国)
やはり中国株(上海総合)安いですね。中国は今、短期金利が暴れてるので株価は上昇しにくいですが、10年金利は上がっていないためこのような結果になりました。
2位 ユーロ・ストック50指数
3位 DAX指数(ドイツ)
ユーロ圏株式は割安ですね(危機+成長イメージの低さがあるわけですが)。特に金利が安定しているDAX指数(ドイツ)と、ドイツ金利を用いたユーロ・ストック50指数が上位に入りました。
4位 TOPIX(東証株価指数 日本)
日本の株価指数も4位に。金利の低さがだいぶ貢献してます。2013年度の日本株のパフォーマンス(上昇率)は世界有数でしたが、まだ(各国対比で相対的に)割高とは言えないかもしれないですね~
日経平均株価は下の方にあるけど・・・
おまけに(PER順、PBR順、配当利回り順)
株価のバリュエーションって何を重視するかは結構各人ごとの好みに依存するようなところがあるので、PER、PBR、配当利回りについてそれぞれ順番に並べた表もお付けします。
PER順
日本株はPERは高めなんですよね。
PBR順
PBRは低め。これは無駄な資産を抱え込む行動がもたらしているものの、まあ今回とは別の話ですね
配当利回り順
低い順になっているため、これまでの表と違い上がバツなわけですが、なかなか日本企業は配当出さないですね(PERが高いため配当余力は小さいが、もうちょい出せそう)